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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子どもが心から楽しめる 放課後等デイサービス
東海ウィングライト株式会社/放課後等デイサービスCrescita 代表 佐藤準

 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 静岡県富士宮市で放課後等デイサービスCrescita(クレシータ)を運営する東海ウィングライト株式会社さん。こちらの施設はとても広いですね。大きな遊具やボルダリングの壁まで設置されているとは驚きです!
 
佐藤 当施設では、子どもたちが興味の赴くままに身体全体を思いっきり動かし、遊びの中から学びを得られる環境づくりに力を入れています。そこで、静岡県東部では初となる大型遊具を導入し、日常ではなかなか味わえない体験を通じて発達や成長を促すことを目的としているんです。
 
宍戸 これほど充実した設備が整っていたら、子どもたちも楽しくて仕方ないでしょうね。
 
佐藤 あるお子さんが学校で「今日はクレシータに行くんだ」と楽しそうに話していたと耳にしたときは、私も本当に嬉しかったです。
 
宍戸 子どもに施設名で呼んでもらえるのも、それだけ本人の中で楽しい印象があったからだと思いますよ。ちなみに、施設名にはどのような意味があるんですか?
 
佐藤 Crescitaとは、イタリア語で“成長”や“発展”といった意味を持つ言葉。一般的にイタリア人は、朗らかで陽気な人が多いというイメージがありますよね。それにちなんで、明るく楽しい施設にしたいと考えたからなんですよ。
 
宍戸 まさに施設のイメージやコンセプトにぴったりの名前ですね! それにしても佐藤さんは、なぜこの事業を始めようと思われたんですか?
 
佐藤 以前、ダウン症を持つ子どもが楽しそうに遊んでいる姿を見たことがきっかけでした。実を言いますと、私自身も足の筋肉の一つである大腿四頭筋が、両足それぞれ欠損している障害を抱えているんです。そのこともあって、何か支援できることはないかと福祉業界に興味を持ったことからこの事業を開始しました。今では、病気や障害に負けず元気に遊ぶ子どもたちに、とても刺激を受けています。
 
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サイバーホイールなど日常では体験できない遊具がそろう
宍戸 子どもたちが心から楽しそうにしている姿を見ると、励まされているような気持ちになって、元気が湧いてくるのもわかりますよ。
 
佐藤 ただ、この施設を立ち上げた当初は、ちょうどコロナ禍の真っただ中で、このまま事業を継続するべきか本当に悩みました。それでも、通ってきてくれる子どもたちの行き場所をなくしたくないという思いから、なんとか事業を続けたんです。その努力の甲斐もあって、当施設の評判がクチコミで広がっていき、今では定員いっぱいの子どもたちに来てもらえるようになりました。