
インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
三村 私の出身地が加西の隣の加古川でして、地元のブランド牛である志方牛を当店のカレーに使用しています。それと、看板にも書いてある通り、ペット同伴でご利用いただける点が珍しいかもしれませんね。もともとワンちゃんOKの飲食店にしたくて、運良く建物が2つに分かれたテナント物件を見つけたので、ここで開業することにしました。
今岡 なるほど、一般のお客さん用とペットOKのスペースを分けているんですか。これならワンちゃんが苦手な方も気兼ねなく来られますね。全体に開放感のある明るい空間で、居心地が抜群ですよ。メインメニューであるカレーへの思い入れについても、詳しくお聞きしたいです。
三村 私は昔から料理が趣味で、中でもカレーが得意でした。あと、カレーうどんを食べた後に残ったルーに、ご飯を入れて食べるのがめちゃめちゃ好きなんですよ。
今岡 ずいぶん好みがマニアックというか、ピンポイントですね(笑)。でも、わかります!
三村 ですので、スパイス一本で勝負する代わりに出汁をしっかりきかせて、“カレーうどん後”のカレーを目指しました。志方牛の牛すじ以外に、甘味の強い淡路島産の玉ねぎを使ってじっくりと煮込んでいるのも、当店独自の味わいに貢献していると思います。口に入れると初めに甘味が広がり、その後からうま味やコク、最後にほどよい辛味がくる、そんなカレーに仕上げました。

三村 はい。特にアピールしていないものの、実はうどんは手打ちなんですよ。
今岡 えぇ!? カレーにこれだけ手間をかけたうえに、うどんも自家製ですか! これは毎日の仕込みが大変だ・・・。
三村 そうですね。基本的に一人作業ですし、1日にたくさん打つのは難しいので、カレーうどんは数量限定でのご提供になります。讃岐うどん用の小麦粉の中からこれぞと思ったものを厳選し、塩水と小麦粉を混ぜた生地を一晩寝かせてから麺に加工しているので、つるつるとしたのど越しを楽しんでいただけるはずです。