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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

個性に合ったサポートで
皆が輝くグループホーム

 

“やりすぎないサポート”で自立へ導く

 
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亀山 困っている人の力になりたいと志を抱く、小野社長の優しいお人柄が伝わってくるエピソードですね。
 
小野 ありがとうございます。起業後は、障がいを持つ方、困難を抱えている方の一番近くにいられる事業である、グループホームを立ち上げました。そして2023年5月に、1棟目のグループホーム「ヒトツボシ」を立ち上げたんです。それから徐々にグループホームを増やしていき、今年の2025年6月には、5棟目のオープンを予定しているんですよ。
 
亀山 起業してから、順調に運営を進められていますね。ちなみにグループホームは具体的にどんなサービスがあるのでしょうか?
 
小野 グループホームでは現在、18歳から63歳までの利用者様に入居していただいていて、日常生活支援、健康管理、食事の提供から入浴介助に至るまで、さまざまなサポートを行っています。我々は、利用者様にできるだけ自立していただきたいと考えていますので、“やりすぎないサポート”を大切にし、状況に合わせて適切なサポートをするよう心がけているんです。例えば、一人ではお風呂に入れなかった方は、我々がサポートしたことで、顔や体が洗えるようになり、怖がらずに自身で入浴できるようになりました。お風呂に入れるようになったご本人はとても喜んでいて、それを見た我々も本当に嬉しくなりましたね。
 
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亀山 自身でこなせることが増えれば、自信にもつながるでしょうね。そういった自立を促すことも、支援の大切な役割なんだなぁ。ところで、福祉のお仕事は肉体的・精神的負担が大きく、離職率が高い職種であると聞きます。優秀なスタッフさんの確保も大変そうですよね。
 
小野 ありがたいことに、我々にはそういった悩みはないんですよ。私は、働いてくれるスタッフがいて初めて会社が成り立つと思っていて、その皆さんが働きやすい環境をつくるのが第一だと考えています。起業する際にも「自分自身が入りたい会社にしよう」と考えていたので、福利厚生を充実させ、パートさんにも賞与を出せるようにするなど工夫を凝らしていましてね。また、堅いミーティングだとアイデアは共有しづらいだろうと考え、定期的に食事会を催すようにするなど、楽しく働いていただけるような環境づくりを行っているんです。