
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
酒井 どちらも発達に遅れのあるお子さんの療育という点では同じですが、「ひかり」では感覚統合療法をベースにした遊びや活動、認知課題を通して子どもたちの発達を促し、楽しく遊ぶことで言葉の発達や運動の発達、情緒面の発達などを促しています。一方「らふ」では日々の生活の中で達成感を感じにくい子どもたちの光れる場所でありたいということをベースに、さまざまな経験を通して新たな潜在能力の発見や現状備わっている能力のさらなる向上を目指して日々療育を行なっています。事業所名の「らふ」という言葉は英語の「rough」を語源としており「自分らしく構えず生きてほしい」という意味があります。そのため一般とは少し異なり、設定の中にも子どもたちが好きに楽しく自由に表現できる余白を用意しており、その子らしさを表現できるような環境づくりを心がけています。
矢部 それはとても興味深いですね。なぜ、そのような差別化をしたのでしょう。
酒井 私が社会福祉の業界で仕事をしていく中で課題として捉えていることが就労です。一般就労できる子どもたちは標準的な賃金を獲得することができていますが、そうでない子どもたちは社会福祉の制度を使って就労をするしかないため低賃金での労働となってしまっており、私はそこが課題であると考えています。そこで、その課題を解決するために子どもたちが制度以外の方法でも稼げるような環境をつくりたいという思いから、らふも含めさまざまな取り組みを現在行なっています。具体的な取り組みの一つとして展示会の開催があります。
矢部 そういえば、らふさんの入口には素敵なアートの数々が並んでいましたね。
酒井 ええ。らふで生まれる作品にはその子らしさが詰まっており、その魅力や美しさに価値があると私自身が日々感じています。その魅力や価値を多くの方に認知していただくという目的で2024年2月に「らしさ展vol.1」を開催しました。そこでは、子どもたちがつくった作品をグッズ化したものや、子どもたち自身に少し手を加えてもらったグッズを販売し、多くの方に手に取っていただくことができ、無事に黒字化できました。そのため今回のらしさ展で実際に子どもたち自身が自分たちの力で対価を得るという経験も積むことができたと思います。また今回のらしさ展で「一緒に活動してみたい」という社会福祉事業者さんも現れいろんな意味で一歩前進したなと感じる展示会となりました。
酒井 ええ。らふで生まれる作品にはその子らしさが詰まっており、その魅力や美しさに価値があると私自身が日々感じています。その魅力や価値を多くの方に認知していただくという目的で2024年2月に「らしさ展vol.1」を開催しました。そこでは、子どもたちがつくった作品をグッズ化したものや、子どもたち自身に少し手を加えてもらったグッズを販売し、多くの方に手に取っていただくことができ、無事に黒字化できました。そのため今回のらしさ展で実際に子どもたち自身が自分たちの力で対価を得るという経験も積むことができたと思います。また今回のらしさ展で「一緒に活動してみたい」という社会福祉事業者さんも現れいろんな意味で一歩前進したなと感じる展示会となりました。