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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然の中での活動を通じ
子どもたちの成長を支援

 

子どもたちが帰ってこられる居場所をつくる

 
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名高 NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブさんの事業内容がよくわかりました。髙橋理事長のこれからの目標についても教えてください。
 
髙橋 ゆくゆくは、自立した子どもたちが働ける場所を広げていく活動にも力を入れていきたいと考えています。というのも、やはり過去に問題を起こしてしまった子や、発達障がいがあっても手帳のない子どもたちを受け入れてくれる企業は、それほど多くないのが現状です。それに、近年では国が障がい者雇用を促進しているものの、それでも一つの企業が設定している雇用枠は限られてしまいますよね。
 
名高 そうですね。特に重度の障がいを持つ人の仕事量は、一般的な人に比べてどうしても少なくなってしまいますから、企業も採算や効率を重視して、軽度の方を優先的に雇用する傾向にあるように思います。
 
髙橋 おっしゃる通りです。この課題を解決するのは、決して簡単なことではないでしょう。そこでまずは、就職したくてもできない人たちが多くいる現状を世間一般に伝え、問題提起していくことが私の使命だと考えているんです。
 
名高 本当に素晴らしいお考えだと思います。でも、髙橋理事長はどうしてそこまでこの活動に尽力できるのでしょうか。
 
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髙橋 私は子どもが好きなんです。そして、子どもたちと一緒にいる時間が私にとっての幸せであり、大きな楽しみでもあるんですよ。だからこそ、子どもたちが大人になってからもイキイキと幸せに暮らせるようにサポートしていきたいと考えています。実は当法人の施設を卒業し、現在は自衛官として仕事をしている子がいまして、彼は休みになるとここに帰省して、くつろいでいくんです。それが私にとって、ものすごく嬉しいんですよ。これからも、子どもたちがいつでも安心して帰ってこられる実家のような居場所をつくっていきたいと思います。
 
名高 髙橋理事長は、この施設で生活するたくさんの子どもたちにとって、まさに“お母さん”なんですね。お話をお聞きしていて、髙橋理事長の子どもたちへの深い愛情を感じました。これからも自身の居場所を見失ってしまった子どもたちが立派に自立できるよう、サポートしてあげてくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
子どもたちと一緒に過ごす時間こそが私にとっての一番の喜びであり、楽しみです。
(髙橋麻子)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブ
■ 所在地 〒411-0044 静岡県三島市徳倉750-14
■ 事業内容 保育・幼少期教育/防災教育/児童福祉/講演活動
■ 創業 平成27年2月
■ 従業員数 12名
■ ホームページ https://forest-kindergarten-club.com