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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然の中での活動を通じ
子どもたちの成長を支援

 

青少年の自立支援としての“最後の砦”

 
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名高 こちらでは「森のようちえん」の取り組みだけでなく、青少年の自立を支援する活動もしておられるそうですね。
 
髙橋 はい。当法人では、さまざまな理由で家庭での生活ができなくなってしまった15歳から20歳までの青少年たちが、社会人として自立できるまで共同生活を送る、自立援助ホームの運営なども行っています。この施設では、さまざまな境遇を持つ子どもたちが一緒に生活しているので、互いの存在を自然と受け入れる環境がつくられているんですよ。そのうえで、年齢の上下に関係なく、親身にかかわり合いながら生活を送っています。
 
名高 なるほど。ちなみに、彼らがホームに入居することになったのは、どのような理由があるんでしょうか?
 
髙橋 当法人の自立援助ホームで生活する青少年たちは、育児放棄や虐待などによって幼い頃に両親や家族と離れ、児童養護施設で育った子どもたちが多いんです。中には自閉症など障がいを持つ子どもたちや、トラブルや罪を犯してしまった子どもたちもいます。そのような子どもたちを受け入れる自立援助ホームは、青少年の自立支援のための、いわば最後の砦というわけです。
 
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名高 そのような子どもたちを受け入れる中で、髙橋理事長が大事にしていることを教えてください。
 
髙橋 たとえどんな問題行動を起こしてしまったとしても、子どもたちを決して見捨てないことをモットーにしています。彼らが罪を犯してしまったのも、複雑な家庭環境の問題が原因であることがほとんど。なのに、もしこの場所にいられなくなってしまったら、社会の一員として自立することができなくなってしまいます。だからこそ、この施設から一人も挫折者を出さず、私が最後までサポートすると心に決めているんですよ。
 
名高 素晴らしい志ですね! 髙橋理事長の熱意が伝わってきますよ。