狩野　これまでのお話をうかがって、羽賀社長のご経歴や仕事への思いがよくわかりました。それにしても、お父様から長い歴史を持つ会社を引き継いで経営のかじ取りを行っていくのはプレッシャーではありませんでしたか？
 
羽賀　プレッシャーはありましたね。二代目の社長となると、どうしても創業者である先代の取り組みや功績と比較されがちです。私も就任当初は、各方面から先代と比較されることで、経営の難しさを感じたこともありました。ただ、先ほどもお話ししたように、私はアイデアを駆使して仕事を工夫していくのが好きなので、それによって困難も乗り越えられてきたのだと感じます。狩野さんも、阪神タイガースという人気球団でプレーする中で、プレッシャーも多かったのではないでしょうか。
 
狩野　確かにそうですね。人気も実力もある選手も数多い中で、競争を勝ち抜いて試合で活躍するためには、自分自身の強みや持ち味を活かさなければならないと強く感じました。私も継続してプレーしていく中で難しさを感じてはいたものの、そこであきらめずに頑張ったからこそ、現在の私があるのだと思います。ですから、同じようにご自身の強みであるアイデアを活かして仕事をこなす羽賀社長の姿勢には、とても共感できますよ。