石黒　これまでのお話から、岩崎社長の住宅づくりのこだわりや、お客さんに対して親身になってサポートしたいという思いがすごく伝わってきました。
 
岩崎　ありがとうございます。やはり家を建てることは、一般的には何十年と住み続けるわけですし、お客様にとっては一生ものの買い物ですよね。だからこそ私は、そのお客様と一生お付き合いしていくという覚悟を持って仕事をしています。そうすれば、決していい加減な仕事はできません。私が手を抜いたことで何か大きな問題が生じてしまえば、すぐに信用を失ってしまいますから。
 
石黒　それは素晴らしい心構えですね！　そんな岩崎社長が思い描く、将来的な夢や目標はありますか？
 
岩崎　ゆくゆくは大工職人を育成するための学校のようなものをつくりたいですね。弊社に所属する職人たちは皆、優れた技術を持っていると自負しています。しかし、大工職人は資格がなくても就ける職業なんです。ですから、残念ながら中には技術が未熟でいい加減な工事をする職人も見受けられます。そこで、高度な技術力だけでなく、私と同じ思いや志を持って、お客様に寄り添ったサービスを提供できる質の高い職人を育てていきたいと考えているんです。
 
石黒　確かに、大工職人の育成に特化した学校ってあまり聞かない気がします。その中から建築業界の第一線で活躍する優秀な職人さんが輩出されれば、その姿に憧れる人も増えそうですよね。