岩崎　ここまでのお話から、山﨑社長のお仕事の内容や、お客さんに丁寧に提案していくスタイルがよくわかりました。その中で、山﨑社長が特にこだわっているポイントを教えていただけますか？
 
山﨑　施工自体は協力会社にお任せしているものの、必ず自分自身の目で現場を見るようにしています。というのも、先ほども話にあったように、その家の実際の使い勝手はその場で体感しなければわかりませんからね。それに、設計図だけでは気付かなかった部分も多くあるんですよ。現在行っている施工よりも優先して修理すべき箇所がないかどうか、点検するのも大切です。
 
岩崎　それはお客さんからするとありがたいですよね。一般の人では気付かない、プロの視点だからこそわかることもたくさんあると思います。
 
山﨑　おっしゃるとおりです。例えば一軒家の場合、屋根や屋上の防水工事が多いですね。日常生活の中で屋根に上がることはほとんどないでしょうから、そこに住んでいる方でも気付きにくい部分なんです。しかし、一度防水工事を行ってから10年以上経過すると劣化して防水効果も薄れてくるため、放置していると雨漏りの原因になるんですよ。
 
岩崎　確かに、私が住んでいる家の屋上も、一定期間を過ぎたら防水工事をもう一度しないといけないと業者さんに言われていたんです。でも、それを実際にいつ行えばいいのか、最適なタイミングもわからないですからね。