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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新築と古民家の改修で
街づくりにも貢献する 

 

古民家のリノベーションを通じて地域に貢献

 
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鶴久 最近では古民家をリノベーションした飲食店も増えて、観光客などから人気を集めていますよね。地域貢献にもつながりそうです。
 
中根 おっしゃる通りだと思います。私自身、家づくりだけでなく、浜松市をより活性化させるための街づくりにも携わりたいと考えていまして。そのため、地元の建築士仲間やさまざまな分野に精通した他業種の方々とも連携しながら、街づくり事業を進めています。実際に同じ想いを持つ地元の職人さんや地元企業と組んで、子どもの成長に合わせた「子ども椅子のリース・メンテナンスのプロジェクト」を企画していましてね。浜松市から全国に、地元企業の連携による地域活性の事例をつくって発信したいと考えています。
 
鶴久 そのような取り組みで地域が盛り上がっていったら嬉しいですね。
 
中根 そうですね。私は本業を生かして地域に貢献できることが大事だと考えていますので、自身が得意とするリノベーションに絡めた事業を主な取り組みとしています。しかし、ただリノベーションした古民家などを一般に開放するだけではなく、それをどのように利用して地域活性化につなげていくかを提案し、まずは連携する方々との議論の場をつくることに重点を置いているんです。
 
圧迫感がなく奥行きが感じられるトイレ
圧迫感がなく奥行きが感じられるトイレ
鶴久 リノベーションした古民家をどのように活用するか、地元の方を巻き込んで皆で話し合うことで、地域を盛り上げようという意識も互いに高まるでしょうね。私も古民家をリノベーションした飲食店を利用したことがあります。木のぬくもりを感じられる空間や、経年変化によって深みのある色合いになった柱や天井などが醸し出す雰囲気の中で食べる料理は、普段よりもおいしく感じましたよ。
 
中根 私も建築が人の暮らしに与える影響はすごいなと思いますね。私たち設計者や施工する職人は、実際に料理がおいしく感じられる雰囲気になるようにといった意図を持って取り組んでいます。ですから、鶴久さんがそう感じていただけたのは、つくり手側からすると本当にありがたいことだと思うんです。私も街づくりの中で、そこに訪れてくださる皆様に感動していただける空間をつくれるよう注力したいですね。