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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新築と古民家の改修で
街づくりにも貢献する 

 

古民家の調査や改修に長けた“住宅医”

 
glay-s1top.jpg 居心地の良さを追求した空間
居心地の良さを追求した空間
鶴久 トット建築さんの事業内容を教えてください。
 
中根 浜松市や静岡県西部エリアを中心に、住宅および店舗の新築やリノベーション工事を主な事業としています。その特長は設計から施工、そしてメンテナンスなどのアフターサービスまで自社で一貫して行っていることですね。
 
鶴久 これまでゼネコンで施工管理を担当したり、設計事務所で建築設計を担当したりしてきた経験が生かされているわけですか。
 
中根 ええ。通常ですと各工程で営業担当や設計者・現場監督など入れ替わりながら進捗していくため、関係者間の連携がうまく取れないと、工期に遅れが生じる可能性もあります。しかし、弊社ではすべての工程で私自身が窓口になって現場管理も行うため、スムーズかつ柔軟に対応できるんです。
 
鶴久 すべてワンストップで行っていただけるのは、お客さんも嬉しいでしょう。
 
中根 ありがとうございます。私はお客様を“住まい手”、私自身を“つくり手”と呼んでおり、お互いが対等な立場でパートナーとして一緒に住まいをつくりあげていくことが理想的だと考えているんです。大手企業ですと異動で担当が変わってしまうなどして、一人のお客様と長くお付き合いできるとは限りません。しかし、弊社では、お客様一人ひとりと長く続く関係を築きあげられるのも強みだと思います。
 
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鶴久 一般的に住宅は建ててから何十年も住み続けることになるわけですから、信頼できる方に長きにわたって寄り添っていただけると安心です。そういえば、先ほど古民家の改修に精通した設計事務所でお仕事されていたとおっしゃっていましたね。
 
中根 はい。実は現在、弊社でも古民家の改修やリノベーションを手がけておりまして、住宅医という資格も有しています。これは既存の木造住宅の調査・診断・改修・維持管理についての優秀な知識や技能を持つとして認められた建築士に対し、一般社団法人住宅医協会が認定する民間資格で、全国でも125人ほどしかいないんです。私はこの住宅医のノウハウを生かして、自ら古民家の床下や小屋裏に潜り込んでその家屋がどんな状態なのかを把握し、どうリノベーションしていくかを判断しています。
 
鶴久 それはすごい! まさに古民家改修のスペシャリストですね。