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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自動車ガラス施工の老舗
エーミングも手がける

 

数年先の大きな変化も技術と発想で乗り切る

 
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石黒 今日は奥様の律子さんとご子息の卓也さんにも同席いただいています。ここまでお話を聞いていかがですか?
 
足立(律) 人口がどんどん減っていく中でも会社が存続していけるように、新しいことに目を向けるのはとても大切なことだと思います。
 
足立(卓) これからも技術力のある会社であり続けたいので、私も競争力の維持に貢献したいですね。
 
足立(一) 卓也は子どもの頃から大学まで海外暮らしだったので、日本語よりむしろ英語の方が得意なぐらいなんですよ。ですから、最初は難しい面もあったと思います。でも、この春には電気整備士の資格も取得し、今では周りの従業員にすっかり溶け込んで、堂々とやってくれていますよ。
 
石黒 それは頼もしい限りです! 自動車業界に限らず、今は若手の人手不足が叫ばれていますよね。御社では人材獲得のために何か取り組んでいますか?
 
足立(一) 弊社では従業員が一緒に働きたい人を引っ張ってきてくれるんです。推薦を受けて、我々が声をかけに行きます。幸いにも、実力のある方たちや整備資格保有者が何人も来てくれて、すごく助かっていますね。20代や30代の若手も多いんですよ。
 
石黒 実力ある従業員の方々と共に歩まれてきた御社の今後の抱負についてお聞かせください。
 
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足立(一) 今、弊社を取り巻く状況は決して楽観できるものではありません。人口減少や人材不足に加えて、地球温暖化の影響も無視できません。雪国である富山県は雪の影響でよくガラスが割れ、それが地元の自動車修理業に仕事を与えていた側面もありました。しかし、今後は気候の変化で大きな打撃を受けるだろうと言われています。そうなれば、むしろ地球温暖化をキーワードにして、エアコンの省エネ、断熱効果の高いカーフィルム事業を伸ばす発想の転換も必要で、社会的意義も高く伸びると思います。また、EV化の進展にも大きく左右されるでしょう。そうした経営環境の厳しさを、積み重ねた技術とアイデアで乗り切っていこうと思っています。
 
石黒 自動車ガラスのことなら何でもお任せできる御社は、とても心強いです。100年企業になる瞬間を晴れがましい気持ちで迎えられるといいですね。これからのご活躍を私も応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
挑戦することが仕事を楽しむことにつながっています。
(足立一男)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 有限会社松井板硝子店
■ 本社/富山店 〒930-0022 富山県富山市小島町2-2
■ ガラスビル 〒930-0022 富山県富山市小島町8-15
■ 高岡店 〒933-0826 富山県高岡市佐野587-1
■ 黒部店 〒938-0045 富山県黒部市田家新702
■ 事業内容 自動車用ガラス卸売/自動車用ガラス取付修理/その他自動車関連サービス
■ 設立 昭和6年
■ 従業員数 29名
■ 主な取引先 株式会社日本パーツ/オートグラス株式会社/日本特殊硝子株式会社
■ ホームページ https://www.matsui-glass.co.jp