B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自動車ガラス施工の老舗
エーミングも手がける

 

ガラス交換時のエーミングをいち早く可能に

 
glay-s1top.jpg
インタビューに同席した律子さんと卓也さん
石黒 あらためて、現在の事業内容をうかがっていきます。戦後は建築用ガラスから自動車ガラスにシフトされたというお話でしたね。
 
足立(一) はい。自動車ガラスの交換・リペアが主軸で、その他にカーフィルムやプロテクションフィルム、ラッピングなどにも事業を広げています。お客様は県内のカーディーラーや整備工場などが多く、他にもたくさんのクライアント様からご依頼をいただいています。
 
石黒 御社に車を持ってくれば、ガラスやボディを守るほとんどのサービスが受けられるとは。とても頼りになりますね。
 
足立(一) ありがとうございます。加えて、最近注目されてきているのが、フロントガラスやバンパーを交換する際のエーミングという作業です。先進安全自動車と呼ばれる緊急自動ブレーキや運転支援システムを備えた車種は、フロントガラスにカメラやレーダー測定器、バンパーにはミリ波レーダーを備えているため、事故などでガラスやバンパー類を交換した場合、これらの機器が正しく動作するように調整を行う必要があります。これがエーミングで、弊社はいち早く専用の設備を導入し、カーディーラーを含めた中でも県内最多の施工実績を誇っています。
 
石黒 しかし、これだけ充実したサービスを提供するには、ご苦労も絶えないのではと思います。
 
glay-s1top.jpg
足立(一) そうですね。弊社でお引き受けする車の中には、国産車もあれば輸入車もあり、20年前や30年前のものもあります。ですから、何千種類ものモデルから検索して適切なガラスを調達・施工するのが大変ですね。スタッフ間で共有すべき情報も多いので、全員にスマートフォンを持たせて画像付きで指示を送るなど、細心の注意を払って作業に臨んでいます。
 
石黒 なるほど。慎重に作業を行っているからこそ、お客さんにご満足いただける品質を実現できているのでしょうね。お客さんからの信頼も厚いのではと思います。
 
足立(一) そうおっしゃっていただけると嬉しいです。自動車業界は十年一昔どころか、3年や1年で移り変わってしまう部分もある厳しい世界ですから、常に先を読むことが必要で、エーミングを取り入れたのもその一環でした。そうした判断は私個人ではなく、社内の皆と話し合って決めています。今、透過率の規制が強化されているカーフィルムも、社内の整備士が研修に通って新しい知識を取り入れるなど、最新の事情に追い付く努力をしているところです。