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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

庭や公共スペースの
魅力を高める造園業!

 

父の逝去を機に、代表取締役就任へ

 
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石黒 先ほど、大学で造園を学んだとおっしゃいましたよね。卒業後、すぐに有限会社横田造園に入社されたのですか?
 
横田 いいえ、大学在学中はアルバイトで家業を手伝っていましたが、卒業後はしばらく他の会社で修業を積んでみたいと考えて、大手の造園会社に就職しました。そこは、やはり大手だけあって仕事のスケールが大きく、いろいろなことを学べましたね。
 
石黒 一度外の景色を見るのって大事ですよね! 特に現場での仕事は制度も厳しく、なにかと苦労が多いと思います。でも、だからこそ学べることは多いでしょうし、知識量が格段に増える印象がありますよ。
 
横田 石黒さんのおっしゃる通りです。私はもともと家業を継ぐつもりはなかったのですが、幼い頃から祖父や父が仕事をする姿を見るうちに、いつの間にか造園が体の一部になっていました。それで自然と、大学も就職もその方面に進んだ気がしますね。家業と大手の造園会社、両方で過ごした時間が私の今の土台となっていると思います。
 
石黒 生まれながらに、造園の英才教育を受ける道が用意されていたのですね(笑)。だからといって家業の枠に留まらず自ら外に出て、さらにたくさんの知識や技術を身に付けられた。また、それを今、世の中にちゃんと還元されていて、本当に素晴らしいと思います!
 
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横田 ありがとうございます。若年ながら代表取締役を務めているのにはわけがありまして。実は、父が働き盛りの年齢で亡くなってしまい、急遽、私が予定より早く跡を継ぐことになったんです。自分がトップになって初めて、会社を経営することがいかに大変か実感しました。企業の一員として雇われて働くことと、全体を考えて経営をこなすことは全然違います。最初は葛藤もあったものの、先代・先々代の偉大さを振り返りつつ、やるからには本気で取り組もうと強い使命感が湧いてきたんです。
 
石黒 まだ外で経験を積みたかったところ、予期せぬ展開を迎えられたわけですね。引き継ぎなど、いろんな面で大変だったと思います。
 
横田 与えられた仕事に集中すれば良かった毎日から、全体を見て自ら会社を動かす毎日に変わり、学んだことは多かったです。