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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

サッカーの普及を通して 
不動産市場と街を活性化

 

不動産業界のグラスルーツ活動を

 
齋藤 海外市場に目を向ければ別でしょうけれど、不動産業界のように、国内の市場のみで勝負せざるを得ない業種にとっては厳しい時代です。今のうちに戦略を立てて新しいことを始めるには、フレキシブルに動ける環境が必要だと考えて、この会社を設立しました。
 
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三浦 なるほど。それで、齋藤社長の打ち立てた戦略とは?
 
齋藤 「企業が子育てする時代へ」というキャッチフレーズを打ち出し、不動産市場の裾野を広げるための活動を行っています。具体的には、通常の不動産業務の傍ら、三浦さんの専門でもあるサッカーを通じて、子どもの育成に携わっていまして。サッカークラブを運営している「NPO法人ゴレアドール横浜」の活動趣旨に賛同し、私もコーチを務めているんです。
 
三浦 へぇ~、それはおもしろいですね! でも、サッカーと不動産がどうつながるんです?
 
齋藤 子どものうちから弊社のファンになってもらうことで、やがて大人になって家を購入したいときに、弊社を選んでもらえるようにしたい、と考えているんです。昔はマンションを購入したら、後に一戸建てに住み替えるという世帯が多くあったのに、今はマンションか一戸建てかの2つに1つです。だからこそ、頑張って働いて収入を増やすと共に、住まいをグレードアップさせていくのも1つの選択肢であることを、今の若い世代に啓蒙したいとも思っています。
 
三浦 なるほど。日本サッカー協会の行う、グラスルーツ活動と似た考え方ですね。グラスルーツという言葉は“草の根・みんなのもの”という意味で、人種や年齢、性別に関係なくサッカー人口を増やせば、サッカー文化を支えられる、という趣旨なんです。実際、サッカー強豪国であるドイツでも、結果が出せなかった時期があったものの、グラスルーツ活動に力を注いだことで、優れた選手がたくさん育ちました。ですから、子どもたちにわけへだてなくサッカーを教えることで、将来のファンにつなげるという方法には納得です。クラブチームのコーチとしては、どれくらいの頻度で活動されているのですか。
 
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NPO法人ゴレアドール横浜でサッカーに励む子どもたち
齋藤 平日の夜間は週に3日程度練習して、週末は試合といったスケジュールで、サッカー漬けの毎日を送っています(笑)。私自身サッカーが好きなので、今日は三浦さんにお会いできて本当に嬉しいです。
 
三浦 ありがとうございます。それにしても、本格的に練習しているんですね。コーチのライセンスもお持ちなんですか。
 
齋藤 はい。日本サッカー協会公認のC級コーチのライセンスを持っています。できれば、B級を取得したいと思っているんですよ。
 
三浦 B級ライセンス所持者はなかなかいませんし、子どもたちのためにも、サッカー界のためにもぜひ取得していただきたいですね!