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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

成長を後押しする環境で
地図に残り命守る仕事を

 

社員が末長く働ける環境を整備

 
矢部 人材育成に関して、具体的にどのようなことをされているのか、教えていただけますか?
 
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朝倉 例えば、資格取得を推奨と言っても、実際に仕事を終えてから自宅で勉強するのはなかなか難しいですよね。そこで弊社では、会社の勤務時間中に資格取得のための勉強を許可しているんです。私の役目は会社の総合プロデュースであり、社員一人ひとりが仕事をしやすい環境をつくること。ですから他にも、家庭の事情で休みを取りたいときは、たとえそれが1ヶ月でも休暇を認めるなど、社員が生き生きと働ける環境づくりを大切にしています。そうして初めて、スタッフも会社も育つことができるのだと思っているんです。
 
矢部 素敵なお考えですね。社員の方も安心して長く働けそうです。
 
朝倉 ありがとうございます。道路標識の仕事をするには、掘削・土留め・鉄筋・型枠・コンクリート・舗装・とび・電工などの専門技術を身につけなければいけないので、それだけの技術を持った社員を育てるには、充分な環境が必要だと思っていますから。それから、社員に対する「いつもありがとう」という気持ちの表れでもありますね。
 
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門型の道路標識設置工事の様子
矢部 同時に、工事を手伝ってくれる同業の会社さんへの感謝も、忘れることはできませんね。
 
朝倉 矢部さんのおっしゃる通りですね。建設業界では、工事に協力してくれる会社のことを「下請け会社」と呼びますが、私は絶対にその言葉を使いません。必ず「協力会社」と呼ぶようにしているんです。
 
矢部 そうした意識は、何がきっかけで持つようになったのでしょう。
 
朝倉 前の会社で修業をしているとき、私に現場の仕事を教えてくれたのは、下請けとして入っていた会社の方々でした。仕事を教えてくれた人たちのことを「下請け」と呼ぶのはなんだかおかしいし、本来、現場では誰もが平等であり、適材適所で仕事をすることが大切なはず。そう肌で感じた経験から、「下請け」という言葉を使うのをやめました。