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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

塗装工事や耐震工事で
街や暮らしを守る誇り

 

安全快適な生活のために日夜努力する

 
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外壁の塗装を手がけた渋谷区のマンション
長澤 それでは、御社の事業について聞かせてください。まず、「センシン」 という社名の由来は?
 
高橋 「一つのことだけに心を注ぐ」 という意味の四字熟語 「一意専心」 からです。お客様に満足していただくためだけに、より良いサービスを提供しようという思いを込めました。
 兄が立ち上げた創業当初は外壁塗装をメインに行っていましたが、2012年から高速道路のトンネルや鉄道の橋架補強工事などの公共工事も行うようになりました。最近では首都高速道路の八重洲トンネルで、コンクリートの剥落防止工事を手がけたんですよ。
 
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長澤 トンネル工事と聞くと、2012年の笹子トンネルの惨事を思い出しますが、ああいった事故を防ぐための工事をしていらっしゃるということですか?
 
高橋 そうですね。実はあの事故が発生する前から、一部の老朽化したトンネルでは補強工事が行われていたんですよ。しかし、トンネルは全国にごまんとありますから、業者の数が足りずに対応が追いつかなかったそうです。その結果として、多くの貴い命が失われてしまいました。それで国も猛省し、現在は急ピッチでインフラ整備の工事が進められるようになっているんです。
 
長澤 私も車の運転が好きでドライブによく出かけるんですが、トンネルを通る際には、あの事故の報道を思い出して、不安になってしまいます。今にも目の前の天井が崩落するのではないかと思うと、早くトンネルを出たくなっちゃう。きっと、スピードを上げてしまうドライバーの方もいるんじゃないかな。
 
高橋 そのお気持ちはよくわかります。でも、不安だからといって法定速度を超えるようなスピードを出しては別の事故を誘発する可能性もあって危険ですから、その辺りは私たちの仕事を信頼していただき、安心して走っていただきたいですね。
 
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浄土宗西光庵。高い技術で外壁、木建具を塗装した
長澤 考えてみれば、私たちドライバーって勝手ですよね。事故の危険におびえて補強工事を急かしている反面で、工事渋滞などが起こるとイライラしてしまうんですから。
 
高橋 できるだけ通行に支障がないよう、片側車線のみで工事を行ったり、深夜に工事を行ったりするのですが、やはり多少なりともご迷惑はおかけしていることと思います。ただ、作業員も猛スピードで隣車線を車が走る中で作業したり、高所・暗所で作業をしたりと懸命に働いていますから、皆さんのご理解があると嬉しいです。