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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

防水工事業のかたわらで
若者の更生を本気で支援

 

誰もがチャンスを持っているんだ!

 
矢部 犯罪歴のある方を採用するなんて、なかなかできることではないですよね。
 
佐々木 残念ながら、現在は全員、一身上の都合で退社してしまいましたけれども。ただ、それをきっかけに、一度はヤンチャをしてしまった自分だからこそできる社会貢献を目指すようになりました。そんな折、警察関係に勤めている友人が私の活動を知って、保護司に推薦したいと言ってくれたんですよ。問題を抱えた若者たちの更生を助けることで社会貢献をしたいという私の思いと合致したので、喜んでその話を受け、今は資格取得の手続きを進めているところです。また、同時に若者たちの更生を支援する 「日本未成年者自立支援協会」 というNPO法人を設立し、活動を始めています。
 
矢部 どんどん活動の幅が広がっていきますね。そのNPO法人ではどのような活動を行っていきますか。
 
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佐々木 最終的には更生のための保護施設を作りたいのです。少年院から退院した人や、身寄りのない人が社会復帰する際のベースキャンプになるような。しかし、それはお金がかかりすぎますから、まずは一歩一歩、私ができることから始めようと思っています。まずは保護施設を回ったり、引きこもりの子を訪問したりして、私の経験談を伝え、誰もが等しくチャンスを持っているということを伝えたい。本当はみんな、何かしたいと思っているはずですし、磨けば光るものを持っているんですから。
 
矢部 今は大人が自分の失敗談と教訓を若者に語る機会も少ないですし、社会のルールに従って 「こうしなくてはならない」 と言われるだけでは、彼らは心を閉ざしてしまいますものね。
 
佐々木 孤児院や児童養護施設にいる子供たちの9割が、実は親がいる子供だということをご存知ですか。親と死に別れたとかではないんですよ。だからこそ彼らは傷つき、大人を信用できないでいるし、心を閉ざしている。彼らには大人の本気の声が必要です。私は 「ぼくは若いときにたくさんヤンチャをして、失敗もしてきた。でも今のぼくを見てごらん」 って、恥もすべてさらして、ぶつかっていくのです。彼らは 「人間は表面的ないい部分しか見ない。評価するのは結果だけだ」 と絶望している。でも、本気になって生きていれば、わかってくれる人は必ず現れます。私はそれを伝えたい。だから 「親を大切にして世の中の役に立とうよ」 と一生懸命に彼らを励まして、引っ張っていきたいのです。
 
矢部 覚悟を決めた大人の本気の言葉は、若者の胸に刺さると思いますよ。私もぜひ応援させていただきます。今日はありがとうございました。
 
 
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 エス・ビー技研株式会社
 ■ 本社 〒240-0054 神奈川県横浜市保土ヶ谷区西谷3-1-3-2F
 ■ 事業内容 ビルメンテナンス関連の防水工事業
 ■ 設立 平成15年7月15日
 ■ 従業員数 15名
 ■ 主な取引先 桑原建材株式会社/株式会社東京理建/株式会社ヒカワマリン/石黒建設株式会社/株式会社シマ商会/秀和海運株式会社/株式会社カントクグローバルコーポレーション/高松建設株式会社/奈良建設株式会社/住友不動産株式会社/株式会社フレッシュハウス/野口興産株式会社 /化研マテリアル株式会社/株式会社K・Cアスカ/日本躯体処理株式会社
 ■ ホームページ http://www.sbgiken.com/ (エス・ビー技研株式会社)
  http://jtiss.com (日本未成年者自立支援協会)
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