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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コミュニケーションを重視する
地域密着の司法書士事務所

 
 

司法書士は気軽な
“町のお医者さん”

 
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矢部 それにしても、2010年に事務所に入り、2012年に後を継いだというのは、ずいぶん急な話だと思うのですが。
 
杉田 正直、その通りです(笑)。 先代は当時61歳だったのですが、30年間司法書士の仕事一筋でしたので、早めに引退して、悠々自適の生活に入りたかったようです。「事務所を継がないか」 と言われたのは入社から1年後でしたね。ありがたいお話だと思いながらも、先代は自由が丘で最もキャリアのある司法書士でしたから、私に後が務まるのかという不安もありました。
 
矢部 悩んだ末に、杉田代表は継ぐことを決心なさった。
 
杉田 はい、最後は自分で決断しました。新規独立ではないという恵まれたスタートですが、そのぶん先代と比較されるのは当然のこと。これからも、その看板の重さを背負いながら頑張りたいと思っていますよ。
 
矢部 杉田代表なら大丈夫ですよ! ところで、司法書士事務所にも得意分野があると思うのですが、現在はどのような案件が多いのでしょう?
 
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杉田 私が不動産業界にいたこともあって、不動産の登記や相続などの業務が7割以上を占めていますね。もちろん、一般的な会社の手続きや個人の方の債務整理なども扱っています。実は2003年に司法書士法が改正され、簡易裁判所での訴訟は司法書士が代理人を務めることができるようになったんですよ。それもあって、司法書士が一般のお客様と接する機会は増えていますね。
 
矢部 司法書士の方は弁護士さんの代わりができるんですね、知りませんでした!
 
杉田 弁護士が大病院だとしたら、司法書士は “町のお医者さん” というイメージでしょうか。訴訟目的の価額が140万円を超えるなど、司法書士が手がけられない案件の場合は、人脈を活かして弁護士さんや税理士さんをご紹介しますし、訴訟になる前の法律相談なども受け付けているんです。
 
矢部 司法書士事務所というのは、私たちが思っている以上に利用しやすい場所なんですね。
 
杉田 ええ、そうなんですよ。敷居の低いところなので、矢部さんも何かあれば、ぜひ気軽に立ち寄ってください。