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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

施主との対話でイメージを広げ
理想の家を提案する一級建築士

 
 

神戸の夜景に魅せられて
関西での学生生活をスタート

 
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宮地 鈴木代表が建築のお仕事を志したのはいつですか。
 
鈴木 明確に意識したのは大学受験の時でした。高校の先輩が神戸大学の建築学科に行っていて、話を聞いて 「良さそうだな」 と。それで下見に行ってみたら、キャンパスから見える夜景にやられちゃって(笑)。それに、「神戸=ファッショナブル」 というイメージがありますから、街並みがキレイで楽しいキャンパスライフが送れそうだとも思ったんですね。
 
宮地 じゃあ、学生時代は神戸に住まわれていたんですね。私は淡路島の出身で、神戸にもよく行っていたんですよ。
 
鈴木 奇遇だな~、これも縁ですね(笑)。私は結局、大学、大学院、そして社会人とトータルで関西に12年住みました。関西と関東って、言葉はもちろん、文化もまったく違いますよね。実は建築用語も少し違うんですよ。さらに “関西” といっても、神戸、大阪、京都の間にも微妙な違いがあるなんて実際に住まないとわかりませんでしたし、建築の仕事をしていくうえでも、関西では非常に良い経験をさせてもらえました。たくさん知人もできましたしね。これもやっぱり縁ですね。
 
宮地 その当時って、もしかして、震災があった頃でしょうか。
 
鈴木 震災があった頃はまだ学生でした。あの日はたまたま友人とスキーに行っていて神戸に居なくて、西宮以西は電車がダメだったので神戸まで歩いて帰ったのですが、街の様子に愕然としました。下宿も、製図台がひっくり返って、本棚も倒れている状態。自分が住んでいた街で起きた震災ですから、建築に関わる者として決して忘れてはいけないことだと考えています。
 
 

徹底した現場主義を身に付け
建築士として成長してきた

 
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宮地 大学院を出てから、どんな会社に就職されたんですか?
 
鈴木 大阪の徳岡設計に就職しました。代表の徳岡昌克氏は大工さんの家に育ち、大手建設会社に就職して現場監督から叩き上げで設計部門のトップに上り詰めた方で、とにかく実践派というか、現場重視の考え方を持っていましたね。勤務した14年間で様々なことを学びました。
 
宮地 どのような教えが印象に残っていますか。
 
鈴木 入社面接の時に 「給料をもらって勉強させてもらっていることを忘れずに、しっかり働いてくれよ」 と言われたのが印象に残っています。入社してからも非常に心に残っていて、「早く事務所に貢献できるようにならなくては」 と、常に考えていました。「一級建築士になってからが恩返しの期間だ」 と心に決めて、頑張りましたね。