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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

漢方家としての道を究めて
小島薬局の名を全国に

 
 

東洋医学の神秘を凝縮
日本でも注目される漢方

 
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山本 それにしても、先端医療に関わる中で、東洋医学の分野である漢方に興味をお持ちになるきっかけとは?
 
小島 1991年に、店で大きな病院の処方箋の調剤を行うようになり、父も母も忙しくなって、お客様の相談に手が回らなくなってしまって。そこで、私も店を手伝うために静岡に戻ることになりました。勤めていた会社を退職し、「このまま沼津で調剤やるのか・・・」 なんて思ったときに、父からイスクラ中医薬研修塾という塾を紹介されたんです。
 
山本 そこは、どういった塾だったんですか?
 
小島 生薬を基に製造した中成薬の輸入や販売を手がける漢方業界の老舗・イスクラ産業株式会社の塾で、中国の伝統医学である中医学や、漢方について学べるんです。週の半分は講義、残り半分は店舗での実習を1年間住み込みで行いました。とりあえず1年、と思って始めたらおもしろくて、まさに目からウロコが落ちる思いでした。今では、この塾で講師も務めています。
 
山本 後世の指導という形で、漢方の普及にも貢献してらっしゃるんですね。それにしても、最近こそ漢方が脚光を浴びていますが、昔は神秘的というか、未知の存在だったように思います。
 
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漢方を用いた周期療法の著書も出している
小島 確かに、漢方にはたくさんの流派がありますし、日本では明治時代に漢方医制度が廃止されましたから。それに、知識だけでなく、勘と経験が必要な職人的な世界ですからね。中国では西洋医学と中医学の大学があり、卒業後は西洋医と漢方医に分かれます。残念ながら、日本では医師も薬剤師も大学では西洋医学を中心に学ぶので、漢方医学に関しては独学で学ぶしかないんですよ。
 
山本 やはり、日本ではまだまだ西洋医学が主体なんですね。
 
小島 西洋医学は検査や診断技術は優れているのですが、投薬については化学薬品による対処療法が中心で、副作用も少なからずあります。ですから、西洋医学の治療には満足できないという方は結構多くいるんですよ。漢方は私の経験では、検査で異常がなくても不調を訴える方、生活習慣病・婦人病・アレルギーなどの体質改善を必要とする方、健忘症・骨粗鬆症・耳鳴りなど老化による不調の方などに、とても良い効果がありますよ。
 
山本 病気でなくても、なんとなく調子が悪いときってありますものね。それで私も漢方に興味を持って、漢方の先生のところにうかがうことも多いんですが、初めてのときはこんなにお話に時間をかけるんだ、と驚きました。
 
小島 診察自体は、問診をして目や舌、手、脈などを診ますが、実は早い段階で見立てが決まっていることが多いんです。しかし、話を聞いて安心してもらうことは大切ですので、見立てが決まっていても様々な話をうかがいます。病気で悩まれている方は、話をするだけでも気分が楽になりますから。
 
 
 
 

 


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