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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 静岡県出身。薬科大学を卒業後、医薬品メーカーに3年間勤めた後にイスクラ中医薬研修塾で中医学を学び、漢方に開眼。1992年より実家である小島薬局にて、漢方相談を開始した。1998年に国際中医師の資格を取得し、2007年には(株)小島薬局の代表取締役に就任。2011年に、湖北中医薬大学客員教授に就任し、現在は日本中医薬研究会学術委員長を務める他、掌紋医学の普及にも取り組んでいる。
 
 
 
中国では西洋医学と並び、地位を確立している漢方。近年、日本でも美容や健康を意識する若い女性からの支持が増えてきた。株式会社小島薬局の経営者であり、国際中医師の資格を持つ小島晃氏は、次世代の漢方家の育成や新たな分野の開拓に取り組んでいる。現代医学が発達する中、古来より守り伝えられる漢方の存在価値に、改めて注目してみたい。
 
 
 

人気薬局の漢方部門が独立!
その名も「小島薬局漢方堂」

 
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インタビュアー 山本みどり(女優)
山本 小島薬局さんは、静岡県内で7店舗あるんですね。漢方専門の店舗もオープンされたばかりだとか。
 
小島 ええ、本店の漢方部門を移転し、「小島薬局漢方堂」 として、リニューアルしたんです。漢方専門店を構えるのは夢だったので、いろいろなアイディアを取り入れた店舗になっています。大のパンダ好きな私のパンダグッズコレクションも展示し、さらに店内には 「パンダ神社」 も建立しました(笑)。プロの彫刻家が手がけたパンダ像のご神体は必見ですよ。
 
山本 パンダ神社?! とても気になります(笑)。新店は、まさに小島社長の夢の集大成ですね! 小島薬局さんでは、創業時から漢方を扱われていたのですか?
 
小島 いいえ、創業は父の代ですが、漢方を扱い始めたのは私が店に立つようになってからなんです。本家もずっと薬局を営んでいましたが、この店は父が製薬会社を退職後、自ら立ち上げました。当初はスーパーの中の一角にある一般薬局だったんです。そこから相談薬局、そして調剤薬局へと転換し、さらに私が引き継いでから漢方を扱うようになりました。
 
山本 もともと、お店を継ぐつもりでいらっしゃったんですね。
 
小島 薬科大学に進学した時点で、なんとなく継ごうという想いはあったでしょうね。しかし当時は明確なビジョンはなく、卒業後は東京でそのまま医薬品メーカーに就職しました。大学病院でMRを担当していたので先端医療の入院施設や医療業界を間近で見ることができ、その頃のことは良い経験になったと思っています。