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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ニッチな半導体製品を
市場に即して展開する

こまめに海外へ足を運び、最新技術やトレンドを探る。

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飯野 こちらはバルブ・ボス。白熱電球のソケットにはめ込んで光をコントロールする商品です。15年程前から販売しており、ずいぶんヒットしました。バルブ・ボスを使うことで、白熱電球を例えば10分後に消灯したり、明るさを変えたり、点滅させたりできるんです。トイレや玄関の照明を消し忘れることがよくあるでしょう。すると無駄な電気代がかさみますし、ランプ寿命も短くなってしまう。バルブ・ボスを使っていただければ消灯が自動化でき、省エネになります。
 点滅させる使い方は、遊技場などでずいぶん採用していただきました。20分かけて徐々に暗くなり、最後に常夜灯になるナイトライトもあります。内蔵したソフトによる制御でスイッチオンの瞬間の衝撃を弱める効果があり、白熱電球が長持ちします。
 
高橋 何から何までエコですね。製品は海外で作られているんですか?
 
飯野 シリコンの半導体チップはアメリカで作り、香港で組み立てています。東京のオフィスはマーケティングや製品企画が中心です。
 
高橋 もしかして、日本にはあまりいらっしゃらない?
 
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飯野 海外にはよく行きますね。特に近年は環境意識の高いヨーロッパや電力不足に悩む中国等から多く引き合いをいただいておりますので。また、照明関連のフェアやLED関連の最先端見本市にはできるだけ顔を出して、弊社の基礎技術がどう応用できるか、常にアンテナを張っています。技術はどんどん進みますので、周りをよく見ないと置いてきぼりになってしまいます。特に半導体技術は日進月歩。常に新しいトレンドを見ておかないと、企業の永続的な成長はありえません。
 
高橋 そんな飯野社長が“仕事を楽しむ”ためのコツといえば?
 
飯野 仕事をしていて楽しいのは、自分がエキサイトしているとき、興奮しているときですね。そういう状況を自分で創り出していけば、どんな大変な仕事もやっていけると思います。例えば、ポジティブな意味で仮想敵国を作ってみるとか(笑)。敵がいれば燃えますからね。
 
高橋 今後が楽しみですね。がんばってください。
 
 
 :: 会社概要 :: 

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   ■ 社名 株式会社 ディーシーティ
 ■ 本社 〒150-0011 東京都渋谷区東3-15-6
 ■ 業務内容 半導体素子及びコンピュータペリフェラル、通信機器の開発・販売
照明器具用電子スターター及び調光要半導体開発及び製品販売
 ■ 設立 平成5年5月
 ■ 資本金 1000万円
 ■ URL http://www.dct-web.co.jp