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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

一人ひとりが輝くために
個性を伸ばす療育支援

 

一人の生徒との出会いが原点

 
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濱中 定岡代表が福祉の道に進まれた経緯を教えてください。
 
定岡 高校までは硬式野球、大学では軟式野球に打ち込みました。教員免許を取得し、卒業後は兵庫県の公立高校で講師をしながら、野球部のコーチも務めていたんです。当時は、自分が福祉の仕事に就くとは考えていませんでした。
 
濱中 転機となる出来事があったのですか?
 
定岡 ある女子生徒が、自分には発達障がいがあると打ち明けてくれたことです。学校生活で大きな問題を抱えているようには見えない生徒でしたが、自分の苦手なことを理解し、「こういうことが苦手」と言葉にしてくれました。その出会いをきっかけに、発達障がいや支援についてもっと学びたいと思うようになったんです。
 
濱中 周囲からは気付きにくい悩みや困りごともありますからね。自分のことを理解して、それを周囲に伝えられるというのは、とても大切なことだと思います。その後、福祉事業の会社へ転職されたのですね。
 
定岡 はい。教育現場では高校生を教えていたので、最初は小学生以上が中心の放課後等デイサービスに配属されると思っていました。ところが実際は未就学児専門の児童発達支援の事業所だったんです。高校生とは勝手が異なり、最初はどう関わればよいのか戸惑いましたね(笑)。
 
濱中 教育と療育の現場も違うでしょうし、相当なご苦労もあったんでしょうね。そこから、どうやって子どもたちとの距離を縮めていったんですか?
 
定岡 一緒に思い切り遊び、笑い、「この先生、おもしろいやん」と思ってもらうことから始めました。関係性ができると、少しずつ話も聞いてくれるようになったんです。
 
濱中 子どもたちと信頼関係を築くところから始めたんですね。Licolでは、子どもたちと関わるうえで、特にどのようなことを大切にされていますか?
 
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定岡 まずは「できないこと」よりも、「できること」を見つけて伸ばすことです。集団療育の中で、その子が得意なことや苦手なことを見つけ、個別療育では、まず得意な部分をさらに伸ばしていく。できることが増えれば自信が生まれ、「もっとやりたい」と前向きになれるんですよ。
 
濱中 その考え方は野球にも通じるところがありますね。私自身も現役時代、選手の長所を伸ばすことの大切さを感じていました。岡田彰布監督も、まず選手の良いところを見つけて伸ばしてくださる方でした。短所を直すことばかり考えるより、まず自分の強みを伸ばす。そのほうが自信を持ってプレーできますからね。
 
定岡 まさにそうだと思います。「どうせできない」と思ってしまえば、やる気もなくなってしまいます。でも、自信が持てれば、自分から「やりたい」と積極的になれる。そうした成功体験を積み重ねてもらいたいんです。そもそも私は、たとえ発達上の特性があっても、本人がそれによって生きづらさを感じず、社会の中で過ごせているのであれば、一つの個性と捉えてもいいと思っています。一方で、しんどさや生きづらさ、つまずきを感じているのであれば、そこには周囲の支えが必要です。