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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手刷りで叶うオリジナル 版画技法のデザイン工房
MOLE FACTORY 代表 水谷隆至

 
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インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
小倉 三重県伊勢市のプリント&デザインスタジオ、MOLE FACTORY(モールファクトリー)さんにお邪魔しています。水谷代表は独立前からデザイン系のお仕事をされていたのでしょうか?
 
水谷 いえ、実は建設業界出身でして、昔からアートが好きで、独学で絵やデザインを学び、趣味の延長で友人のライブのフライヤーを作成するなどしていました。その後、個人経営店のロゴデザインを手がけたことをきっかけに、少しずつ仕事が増えていった感じです。しばらく本業は現場監督、デザインは副業という形でやっていたものの、コロナでガラッと世の中が変わり、先が見えなくなりまして。「もう逆に好きなことをやってしまおう」と思い切って会社を退職し、デザインと特殊印刷の道で生きていこうと決めました。
 
小倉 起業が2021年とのことなので、まさにコロナ禍真っ只中というタイミングですね。副業でやってきたとは言え、デザインと印刷で食べていくのは大きな決断だったと思います。実際にそれらの仕事を本業にしてみていかがですか?
 
水谷 誰にも頼ることができないというプレッシャーは感じていますね。でも、本当に好きなことですし自分で選んだ道なので、苦労はあっても楽しみのほうが大きいです。日々、やりがいを感じながら仕事ができていると思います。
 
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小倉 自分が好きなことを仕事にできるというのは理想ですよね。ところで、プリント&デザインスタジオとはどういった場所なんでしょうか。MOLE FACTORYさんの具体的な業務内容について教えていただけますか?
 
水谷 ご依頼を受けてデザイン制作を行うほか、シルクスクリーンやリソグラフといった版画の技術を用いた印刷物制作も行っています。お好きなデザインを布や紙類に印刷することができるので、オリジナルのTシャツやトートバッグ、ポスターや冊子などの作成が可能です。大量生産から小ロットまでお客様のご要望に応じて対応していますよ。今はデジタルプリントで美しく鮮明な印刷物がボタンひとつで大量につくれる時代ですけど、私はあえて手刷りにこだわっていまして。人の手で刷ることによって生まれるいびつさや揺らぎのようなものがおもしろく、複製物でありながら一点物のような風合いが付加価値になると思っています。
 
小倉 機械では出せない手刷りならではの味わいが唯一無二の作品になると。客層としてはどういった方が多いですか?