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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

魔法のごとく油を吸着 ナノファイバーで革新を
株式会社アブラカダブラ・ジャパン 代表取締役 野牛泰治

 
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インタビュアー 春香クリスティーン(タレント)
春香クリスティーン(以下、クリス) 株式会社アブラカダブラ・ジャパンさんにお邪魔しています。耳馴染みが良く、覚えやすい社名ですね。そして、目の前にある商品にさっそく心を掴まれています。野牛社長、まずは商品の説明をお願いできますか?
 
野牛 「油カダブラ」ですね(笑)。大手激安ディスカウントストアでもお取り扱いいただいているので、ご覧になられたことがあるかもしれません。ナノファイバーを使用した、ご家庭用の油吸着剤です。
 
クリス ナノファイバーですか。マイクロファイバーはよく聞くものの、どういったものなのでしょう?
 
野牛 マイクロの1000分の1がナノになるわけですが、弊社では、500~800ナノメートルの細さのナノファイバーを使用しています。わかりやすくいえば、髪の毛の200分の1のサイズです。軽くふわふわとしているものの、自然災害などで油の流出事故が起きたとき、流れ出た油をすぐに吸着・除去できるなど、災害時にも役立つ優れものでして。ほかにも、撥水性や捕集力が高く、保温や保湿、断熱、吸音、集塵、除菌性も兼ね備えた、まさにこれからさまざまな場面で活用されていく素材だと思っています。
 
クリス 汎用性の高さに驚きです! そんなにすごい素材でつくられているということは、この「油カダブラ」の効能にも期待できますね。
 
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油カダブラの効果をぜひご覧ください!
野牛 「油カダブラ」は、シート1枚で油だけを700mlほど吸い上げるんです。しかも、水は一切吸わない仕組みになっています。
 
クリス まさに魔法のようです! 一体どのような仕組みになっているのですか?
 
野牛 ナノファイバーの素材に使われているポリプロピレン(PP)分子は水分子より小さく、油分子より大きいんです。そのため、引力の作用で油分子だけを引き付け、他方水分子を引っ張りません。この原理を利用すれば、油だけを吸着できるというわけです。油は、河川に流れると環境破壊を起こしてしまいますよね。大さじ1杯の油を海に流してしまうと、それを魚が住める環境に戻すには、バスタブ6杯分の真水で薄めることが必要になってしまうんですよ。