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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統と新たな挑戦で進化 和菓子の魅力を伝えたい
御生菓子司 ふたば 代表 越田耕平

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 伝統を重んじつつ、常に新しい商品開発や取り組みを行う京都府精華町の「御生菓子司 ふたば」さん。まずは、お店と越田代表の歩みをうかがいましょう。
 
越田 当店は、京都市・四条堀川の銘店「ふたば総本舗」で和菓子づくりを学んだ祖父が暖簾分けの形で壬生で創業し、父が1970年、城陽市で創業しました。私も京の老舗で修業を積み、2007年にこの精華町を開店したんです。祖父から受け継いだ昔ながらの製法を守りつつ、時代に合わせ進化させている自家製の餡や生地が当店の自慢。洋菓子のテイストを取り入れた「パフェ大福」など斬新な商品を送り出しながら、大福をはじめとする古き良き和菓子を守り続けています。
 
濱中 伝統に頼るばかりでなく常に挑戦する心意気、素晴らしいです。その信念はどこで培ったのでしょう。
 
越田 私は学生時代に野球に打ち込んでいたものの、最後までレギュラーの座をつかむことができませんでした。そのときの悔しさが私のバネになっていますし、なんでも挑戦する気持ちを養うことができたのも野球のおかげですね。今では野球に心から感謝しています。
 
濱中 私も現役時代はバッティングを突き詰めてきました。越田代表の前向きな姿勢に大いに共感しますし、その結果がこれだけ多数の商品になっているとよくわかりますよ。
 
越田 豊富な商品を前に、お客様に「選ぶのに困るよ」とおっしゃっていただくと私も嬉しくなります(笑)。また、私は若い人たちに和菓子文化を伝えることをテーマにしており、近畿大学の学生さんとのコラボレーションで開発した、精華町の特産であるイチゴと抹茶を使ったプリンどら焼き「ぷりっプリン」は大好評なんですよ。今日は、ぜひ濱中さんにくず餅をアレンジしたアイスを召し上がっていただきたいと思いご用意しました。
 
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濱中 もちろん喜んでいただきます。──おぉ! かじると冷たいアイスなのに、口の中で溶けてもちもちに変わる食感が絶品です!
 
越田 ありがとうございます。当店は、お年寄りからお子さんまで幅広い世代に和菓子の魅力を伝えたいと思っています。そうして地域に密着して店舗を成長させ、職人の独立も積極的に支援したいですね。食べることとつくることの両面から、和菓子の素晴らしさを次の世代に渡したいです!
 
濱中 ふたばさんの魅力の一つは越田代表の明るさと人間力でしょう。これからもチャレンジを忘れずお客さんに感動を与え続けてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
新しいアイデアを頭ごなしに否定せず、どんどんやってみることです。挑戦せずに「できない」とあきらめずに、試してみる。それで失敗すればやめればいいし、うまくいけば嬉しいじゃないですか。そういう積み重ねが仕事の楽しみなのかもしれません。
(越田耕平)
 

:: 店舗情報 ::

御生菓子司 ふたば

〒619-0240 京都府相楽郡精華町祝園西1-40-4

ホームページ
http://wagashi-futaba.jp/