「病気や障害があっても住み慣れた自宅で過ごしたい」。そう思う人は多いだろう。そんな人々の願いを叶えているのが、大阪市港区のらいおん介護ステーションだ。在宅にこだわった訪問介護と訪問看護、3拠点のデイサービスを地域に提供し、利用者様がもっともリラックスできる自宅において、質の高いケアを実現している。地域密着型で利用者様のサポートに奮闘する、運営会社・有限会社クローバーの海本優輝役員と母親の海本美恵子専務に事業の詳細や今後の展望をうかがった。
3世代で地域を支える介護ステーション

インタビュアー 能見篤史(野球解説者)
海本(美) はい。人と接することが好きだった母は、1991年にエンターテイメント事業を展開する会社として立ち上げたんです。その後、より地域の皆様に貢献できる事業をしたいと考え、2006年に福祉事業に参入しました。
能見 地域の皆さんのため、というところが素晴らしいですね。優輝さんは、ご祖母様とお母様のお仕事ぶりを近くで見てきたことと思います。どのような経緯で今のお仕事に就いたのか、聞かせてください。
海本(優) 私は5歳から始めた空手に打ち込んでいて、全国大会に優勝するなど優秀な成績を残すことができました。空手は社会人になるまで続け、将来はその道へ進もうと思っていたんです。その頃まで私は、空手で好成績が残せているのは、一人で頑張ってきたからだと思っていました。しかしあるとき、自分ひとりでこの成績を残せていたわけではなく、周りの人たちの支えがあってこそのものだったと気付いたんです。それをきっかけに人を助ける仕事に興味を持つようになり、リハビリの資格取得を経て祖母と母が運営している弊社に入ったんです。