
インタビュアー 水野裕子(タレント)
林 1991年に大阪の中堅小売業で子ども服に携わり、2009年に退職しました。それから中国へ短期留学し、帰国後は神戸のベビー・子ども服を扱う老舗アパレル会社に転職しました。ですが、コロナ禍のアパレル不況の影響により、2022年に会社は経営を存続するためにアパレル事業から撤退することが決まりまして、私たちは大規模な退職勧奨を受けたんです。それを期に、サプライヤーや協力者の下支えもあり、起業することを決意しました。
水野 アパレル業界で経験を積まれた後、すみれグローバルラボさんを立ち上げたんですね。「すみれ」という社名には、どのような思いが込められているんでしょうか。
林 スミレは宝塚市の市の花であり、留学時の経験から、外国の方が馴染みのある日本の花はスミレだと考え、海外で覚えやすい名前がいいと思ったんです。
水野 海外販売を視野に入れた社名なんですね。事業内容はこれまでのアパレルの経験を活かし、衣料品・服飾雑貨の企画・製造・販売・貿易など、幅広く行っているとお聞きしましたよ。
林 はい。他にも、ライフスタイル関連製品の仕入・販売・輸出事業を展開しています。郷里の愛知・岐阜県中心の日本の作家さんの陶器や雑貨などを主に仕入れ、中国など東アジア圏に輸出し、日本の洗練されたライフスタイルを海外へ紹介していければと考えています。2023年4月には日本風ライフスタイルショップを中国・山東省に開店しました。

林 近い将来、私達の現地店舗でも個展を開いていただけるようになればと考えています。現地の人に心から喜ばれ、生活の豊かさを感じていただける一助になれれば、こんな嬉しいことはありません。
水野 林代表はデザイナーさんや作家さんなど、クリエイターの思いも汲み取れる素晴らしい経営者だと思います。今後も、ビジネスを通じて日本と海外の交流を深め、橋渡しに貢献してくださることを期待していますよ!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分や周りの人たちのストレスとなる要因を極力排除し、好きなことを楽しむ。それで周りが幸せになれば、私も絶対に幸せですから。
(林智彦)