
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
油谷 私は、子どもの頃からかっこいい女性になりたいと思っていました。そして、叔父が弁護士だったこともあり金沢大学法学部に進学したんです。弁護士ではなく司法書士を目指すことにしたのは、自分は天才型ではなく、泣きながらでも勉強する努力型だと知っていたから。また、司法書士は女性も増えつつあり、結婚や子育てとの両立もしやすいと考えました。そうして2回目の試験で合格しました。22歳での突破は、出身地の愛知県では最年少でした。
矢部 学生時代から自分自身を冷静に見つめることができた油谷代表なら、困りごとを安心して相談できそうです。そこから独立までの経緯は?
油谷 愛知県の司法書士事務所に2年間勤務して経験を積み独立しました。当事務所が特に力を入れているのは不動産登記、相続登記、会社設立などの商業登記です。女性ならではのきめ細かいサポートをご提供しています。
矢部 特に相続はナイーブな内容が多いものですよね。
油谷 ええ。ですから私は、雑談や無駄話でお客様にリラックスしていただきながら自然な形で本音を引き出すことを重視しています。また、相続では疎遠になっている親族と連絡を取る必要が出てくるなど、お客様にとって気が重い作業が増えるんです。そういう時私は、その親族のと連絡方法は電話で十分か会いに行くべきか、手紙を出すならパソコンで書いてもいいか手書きのほうがいいかなど、法律では解決しきれない部分も含めてお客様に寄り添いながら最適な方法をアドバイスできるよう心がけています。
矢部 高齢化が進み、相続の相談はますます増えそうです。

矢部 油谷代表の、2つの道があれば厳しいほうの道を選ばれる生き方に、私も共感しました。まさに、油谷代表こそが「かっこいい女性」ですよ。これからも未来を切り拓き、新しい景色を見続けてください。
「仕事を楽しむ」とは‥
自身にとって険しい道を選んで歩むことです。その中で結果を出せると大きな達成感を得られますし、自信にもつながりますよ。
(油谷智子)