
インタビュアー 水野裕子(タレント)
山口 中小企業診断士は、国内唯一の経営コンサルタントの国家資格で、弁護士などと同じく“士業”と呼ばれる資格の一つです。その名前の通りで、中小企業における経営診断や経営に関する助言やサポートなどの、いわゆる経営コンサルティング業務を行っています。
水野 企業の経営に関わる士業というと、税理士や公認会計士などもあります。それらとの違いも気になります。
山口 ほかの士業との大きな違いは、中小企業診断士には独占業務が定められていないことです。例えば、税理士は税金の申告・申請や税務書類の作成を、公認会計士は会計監査を独占業務としています。ですが、コンサルティング業務は、経営に関する知識やノウハウがあれば、資格を有していなくてもできるわけです。しかし、この資格を持っていることで、コンサルタントとしての信用度が高くなります。それに、独占業務が定められていないということは、逆に言えば幅広い業務に柔軟に対応できるので、あらゆる面で限定された業務に縛られずに中小企業の経営をサポートできるのです。
水野 なるほど。確かに国家資格を持っている方にコンサルティングをしていただけば経営者さんも安心できます。幅広い業務がある中で、具体的にどんなサービスをしているんですか?
山口 事業再構築補助金や、ものづくり補助金といった各種補助金の申請から受給までのトータルサポートを得意としています。特に、補助金の申請を行う際に必要な事業計画書や、経営改善の計画書などの作成が主ですね。当事務所では、一件の事業計画書の作成について、中小企業診断士が複数名で対応いたしますので、通常よりも短時間で、なおかつ精緻な事業計画書が作成できます。

山口 中小企業診断士という資格と職業についての認知度を向上させていきたいと考えています。実は、ほかの士業に比べると、独立開業して業務を行っている中小企業診断士は少なくまだまだ知名度が低いんです。