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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人材育成にも尽力する
業界経験が豊富な多能工

 

縁をつなぎ、たくさんの経験を積んできた

 
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石黒 多様な要望に応えられるだけの経験を積んでいらっしゃるんですね。そこに至るまでの波多野社長の歩みに興味があります!
 
波多野 私は高校卒業後に生まれ故郷の山口県を飛び出し、修業の日々を送るようになりました。まずは宮崎県で鳶職のアルバイトに就き、縁があって東京の建設会社に就職することになったんです。東京では型枠大工として働きました。型枠大工というのは建物の土台となる鉄筋コンクリートの基礎をつくる仕事でして、型枠を外すだけの業務も経験しましたよ。
 
石黒 私も遠方から関東に来た人間なんです。波多野社長も最初は東京で右も左もわからず、ご苦労されませんでしたか。
 
波多野 尊敬できる先輩方と一緒に働けたこともあり、苦労だと感じることはなかったですね。仕事の技術はもちろん、音楽や遊び、ファッションなども教わることができました。とても親身になってくれる方々で、感謝しています。
 
石黒 人との出会いに恵まれていたんですね。そこからまた独立に至るまで、どのように歩んでこられたんでしょうか。
 
波多野 当時から建物だけでなくインテリアが好きなこともあって、内装の仕事もやってみたいと思っていたんです。それでリフォーム会社に転職して技術を磨き、さらにハウスクリーニングの仕事にも就きました。するとその会社の方から、「明日から個人事業でうちの元請けになって仕事したら?」というお声がけをいただいたんです。それがきっかけとなり、20代後半で独立しました。
 
石黒 波多野社長の仕事ぶりが信頼されていたからこそ、そのような声をかけてくれたんでしょうね。でも、若い頃から独立するのは勇気が必要だったと思います。
 
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波多野 当時は若さゆえの根拠のない自信で突っ走っていましたね。そのせいか、会計の部分などで甘さがあったと思います。そこで、建築会社へもう一度就職して、リフォームの仕事をあらためて学ぶだけでなく、会社運営の仕方、元請けとして業務をまっとうするために必要なことを習得したんです。その後、再び個人事業主として独立し、現在に至ります。
 
石黒 お話を聞いていてすごくチャレンジングな方だなと思いましたし、リアルな現場で実践しながら学んでこられたんだなと感じました。豊富な経験をお持ちの、何でも相談できる職人さんというイメージですね。
 
波多野 ありがとうございます。弊社のメインとする事業はハウスクリーニング、その他、鳶職などの架設工事から型枠・基礎工事まで、多種多様な専門工事の技術と知識を学んできましたので、幅広く対応可能ですよ。建設業は1人1業種でやっていく時代だとは思っていないので、引き続き多能工としてさまざまなご依頼に応えられるように頑張っていきます。