趣味をきっかけにして土木業界へ

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
大住 私は京都市の出身で、学生の頃は野球に全身全霊を捧げていました。高校時代は内野手で3年間レギュラーを務め、もちろん将来の夢はプロ野球選手になることだったんです。しかし、残念ながらこの夢を実現することはできませんでした。その後、私はもともと好きだった車にのめり込むようになりまして(笑)。趣味をより充実させるためにも仕事を頑張らねばと考えていたときに、従兄に勧められたのが土木工事だったんですよ。
狩野 そうして、大住社長の職人人生が始まったわけですね。
大住 はい。私は、体は小さいけれど体力に自信があり、負けず嫌いな性格です。最初に入社した会社では、いきなり親方に「いくら稼げますか」と質問し、「まだ何もできないくせに。お前はこの仕事を舐めている」と叱られました(笑)。休みの日には自分のお金で買った燃料を持って会社に行き、重機を動かして練習するなど必死に仕事を覚えたんです。