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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域の歯科レベル向上へ
住宅街で世界標準の治療

 

より精密な治療を実現するマイクロスコープ

 
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金子(佳) アメリカのサンディエゴにある根管治療の研究機関で、マイクロスコープによる世界標準の治療を体感しました。日本には優れたドクターが多く治療のレベルも高いものの、歯科治療の本場アメリカなどと比べると、まだまだ勉強すべきことがたくさんあります。世界のどこに出しても引けを取らない最先端の技術を地域のみなさんに提供すること。これが当院で私が目指す治療のモットーです。
 
矢部 私もこれまでいくつかの歯医者さんから治療を受けました。でも、マイクロスコープというのは初めて聞きましたよ。どんな機能があって診療中のどの場面に役立つのか教えてください。
 
金子(佳) 簡単に言うと、歯科用の顕微鏡です。お口の中を肉眼とは比べものにならないぐらい詳しく見ることができ、私にとっては診断においても治療の場面でも欠かせないツールですね。
 
矢部 顕微鏡というと机の上でのぞき込むイメージです。マイクロスコープは治療の最中に使うんですか?
 
金子(佳) はい、診療ユニットと一体になっていて、ドクターはマイクロスコープの接眼レンズに目を当てた状態で治療を行います。お口を開けている患者さんは気付かないかもしれませんが、初めて見る方には奇妙な姿でしょうね(笑)。壁のモニターで実際の治療中の映像をお見せしましょう。
 
矢部 うわあ、こんなに拡大されるんですか! 先生が治療しているときに見ているそのままの映像なんですね。
 
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院長を務める金子富士雄氏(左)
金子(佳) これは銀歯だけ削っている場面で、これだけ間近に見られれば、隣の健康な歯を削ってしまう心配がないですし、形を整える作業もやりやすくなります。特に歯の裏側は患者さんが見えない部分ですよね。私たちはミラーテクニックといって、鏡に映した歯を見て治療しているんです。
 
金子(富) 歯の実像やドクターが持つ器具の動きも反転して見えるから、すごく難しいんですよ。
 
矢部 すごいなあ。最新機器の力と高度な技術とが相まって、丁寧で質の高い治療を可能にしているんですね。