
インタビュアー 名高達男(俳優)
坂根 そう言っていただけてすごく嬉しいです。新型コロナウイルスの感染が拡大してきたこともあり、間口の広さを最大限に生かしてオープンテラスにもできる形にし、海風が通り抜けるようなデザインを心がけました。窓は適度な開放感を感じられるものを取り入れ、入り口には360°回転するvividなパントーンcollarの扉をつくりました。回転扉は一般的なものだと面白味がないので、カラフルにして遊んでみたんですよ。
名高 パッと見ると回転扉だとわからないくらい、おしゃれなお店の外観に溶け込んでいますね。大人の遊び心が感じられる、品のあるデザインです。そのうえ換気のしやすさなど社会情勢に即した工夫がされているのも、センスのなせるわざですね。

カラフルなDining Kitchen GoKuRiの回転扉
名高 その絶妙なさじ加減を感じさせるデザインを提供するのは、簡単ではないと思いますよ。ありふれたデザインだとつまらないけれど、奇をてらってかえって使いづらくなってしまっては無意味ですしね。日常の中にひと味加えるような、坂根さんのさりげないセンスの取り入れ方に好感が持てます。ところで、坂根さんは以前から何かをデザインするということがお好きだったのでしょうか?