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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

優れた和紙繊維を使い シューズや靴下を企画
株式会社ITOI生活文化研究所 代表取締役 糸井徹

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 スポーツ用品や日用雑貨品の企画や、製造・販売を研究されている株式会社ITOI(イトイ)生活文化研究所さん。糸井社長は、世界の名だたるブランドに生地を提供されてきたテキスタイル界の第一人者とうかがっています。現在、注力されている商品について教えてください。
 
糸井 和紙繊維を使用したシューズやスポーツソックスそれにアンダーウエアです。これは和紙繊維製のシューズで、現在はドイツでもヒット商品になっています。普段使いはもちろん、アスリートの方まで幅広くご愛用いただいているんですよ。狩野さんもどうぞ、お試しください。
 
狩野 通気性がとても良いですね。このシューズが和紙でできているなんて、信じられませんよ! 雨の日はどうなんでしょう。濡れても大丈夫ですか?
 
糸井 まったく問題ありません。既存のシューズは、水が入らない素材や機能が重要視されていました。しかし、この和紙繊維は水が入らないのではなく、出ていきやすい。つまり、雨や汗で濡れても不快感もグチュグチュ感もなく、いつの間にか乾いています。同じく、和紙繊維を使った5本指のソックスも、ぜひ試着してください。
 
和紙繊維素材を使った製品のサンプル
和紙繊維素材を使った製品のサンプル
狩野 おお。これもサラッとしていて、履き心地がいいですね! 和紙が通気性に優れているなんて、はじめて知りましたよ。どのような経緯で、この和紙繊維に着目されたのでしょう。
 
糸井 25年ほど前のこと、和紙問屋さんの商品開発に協力してほしいと依頼を受けましてね。私はデザイナー兼技術者としてあらゆる繊維に触れていて、当初は和紙を身につけるための素材として興味が持てませんでした。しかし、何度も何度も和紙糸に触れていると、通常の天然繊維には無い不思議な“気”というか“オーラ”のようなものを感じてきたのです。
 
狩野 なるほど。和紙繊維との運命的な出合いを経て、その後も和紙繊維一筋に歩んでこられたわけですね。
 
糸井 ええ。テキスタイルの世界に入って60年以上、おかげさまで今年2020年で83歳になる現在も現役です。最近は、和紙の持つ自然素材としての良さを最大限に発揮できる和紙糸・和紙布で特許を取得し、世界に向けて和紙繊維を発信するためにオリジナル素材「Itoitex(イトイテックス)」を立ち上げました。和紙は大切な日本文化、自然の賜物として伝え続けて行きたいと思っています。
 
 
 
 

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