髙橋 私は嵯峨美術短期大学で、インテリアデザインを学びました。卒業後はヨーロッパに滞在するなど、海外の生活も経験したんです。帰国後、あらためて専門学校に通ってグラフィックデザインを学び、ノベルティグッズの制作会社に就職しました。その後も家具の制作会社や広告デザイン事務所などを経て、35歳で独立、2017年に法人成りしました。
畑山 ホームページを拝見したところ、お仕事の内容がとても多岐にわたっていますね。
髙橋 はい。弊社では社内スタッフだけでなく、外部ブレーンとも密な連携を取り、書籍や雑誌、Webサイト、広告、映像、インテリアなどあらゆるデザインを手がけています。「フルーツドロップス」という屋号も、多様な個性を持ったスペシャリストがいろいろな味付けのデザインをするという意味を込めて名付けたんです。
畑山 最初はインテリアデザインを学んでいたのに、さまざまな分野のデザインをするようになったのは、なぜなんでしょう?
髙橋 私は“ええ格好しい”で、何事も一度は自らやってみないと気が済まない性格なんです。経験のない依頼でも「やります」と言って引き受けてしまうんです(笑)。それでも、引き受けた仕事は必ず“カタチ”にしてきました。私は、ちょっと背伸びをして自分に発破をかけてきたと思います。それで実績ができれば、次の仕事に活かすことができますよね。その繰り返しで自分ができることを増やしてきましたし、背伸びをして“ええ格好”してきたからこそ、今の私があるんだと思います。
畑山 髙橋社長は、有言実行で数々の経験と実績を積んでこられたわけですね。
髙橋 ただ、なんでもできる反面、自分が最も得意とする「これ!」という武器がない点は課題だと考えています。今後は、弊社の個性として打ち出せる独自の武器をつくりたいですね。例えばデザイン会社が運営するカフェやセレクトショップなど、特長的でおもしろい企画を実現させていきたいと思います。
畑山 その思いは素晴らしいですね。ご自身のことを“ええ格好しい”だとおっしゃいました。しかし、髙橋社長のお言葉からは、口にした以上は責任をもってやり遂げるという強い意志がうかがえましたよ。さらなるステップアップを、僕も楽しみにしています!
畑山 その思いは素晴らしいですね。ご自身のことを“ええ格好しい”だとおっしゃいました。しかし、髙橋社長のお言葉からは、口にした以上は責任をもってやり遂げるという強い意志がうかがえましたよ。さらなるステップアップを、僕も楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
「できるか」「できないか」ではなく、まずは「やってみる」。失敗を恐れずになんでもチャレンジですね。たとえ失敗しても、それが必ず自分の経験として、後の仕事に活きてきますから。
(髙橋真一郎)