「求められたことや、興味のあることは全部やりたいから、すごく遠回りしながら歩いている」と笑う西川さん。その寄り道の過程で、自分にしかできないことを探しているのだと言う。
求められている場所に飛び込んでみる
僕はすぐにいろんなことに挑戦するから、いつも遠回りしながら前に進んでいますね。でも、それは何も無駄にはなっていないんです。いろんな道を通りながら、自分にしかできないものを見つけているんですよ。自分にしかできないものを得ようとしたとき、きっとみんな“かっこいい”ことをやりたいですよね。僕の場合は、そういった場所じゃなくて、そうじゃない道にも“かっこいい”ものがあるんじゃないかと思うんです。
例えば、よく「自分のやりたい職業がわからない」と言う人がいますよね。それって、自分の中で無意識に避けている職種が多いと思うんですよ。「こういった条件の中で、やりたいと思える仕事がない」とかね。僕が伝えたいのは、自分を活かせる場所は、その条件の外にあるかもしれないということ。だから、やりたいことがわからないという人は、一度誰かに求められている場所に行ってみるのも良いんじゃないかな。そうやって、自分にしかないものを見つけた人こそ、僕は“かっこいい”と思います。
僕はまだまだこれからも、たくさんのことに挑戦していきます。できれば、あと3000年くらい生きていたい(笑)。じゃないと、やりたいこと全てができないんですよ。音楽一つとっても、様々なジャンルがあり、それを全部できたらいいのにと思っています。経験したいことや、見たいものが多過ぎるんです。僕は、「もっとたくさんのことを経験したい」という焦りにも似た思いに突き動かされているのかもしれませんね。
<インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori>
(取材:2017年12月)