インタビュアー 嶋大輔(タレント)
池田 ええ。鳥飼とは以前、同じ会社で働いており、私の「自分が理想とする看護を形にしたい」という思いに強く賛同してくれていたんです。それがきっかけとなり、立ち上げを決意しました。
嶋 池田代表の理想の看護とは、どのようなものだったのでしょうか?
池田 病院では、一人の患者様とじっくり向き合える時間が限られていました。一方、在宅看護では、ご利用者様がご自宅で過ごす時間そのものが、その方の生活です。私たちが訪問する先には、その方らしい暮らしがあります。その方の思いや価値観、大切にしている日々に寄り添いたいと思っています。明日も同じ一日が訪れるとは限りません。「今日という一日を、その人らしく、できる限り後悔なく過ごしていただくために、私たちに何ができるのか」。そこを突き詰めていく看護をしたいと考えていました。
嶋 そのように考えるようになったのには、何かきっかけがあったのですか?
池田 20年ほど前に亡くなった母の存在が大きいです。母は最期まで「家に帰りたい」と言っていました。でも、私は母を家に帰してあげることができなかったんです。当時、私は看護師として夜勤もしながら母の介護をしていました。余裕がなくて、母に強く当たってしまうことも。そして結局、母が亡くなるまでに、「ありがとう」も「ごめんね」も、伝えることができなかったんです。今でも、大きな後悔として残っています。
嶋 それは、今の池田代表の看護観にも大きく影響しているのでしょうね。



