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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域に価値を創出する
個性に寄り添う福祉事業

 

一人ひとりの個性に合わせた支援

 
八木 運営しているグループホームと就労継続支援B型事業所は、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか。
 
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大井 グループホームは、障がいのある方が生活するための住まいです。特に、成人後は親の支えだけでは生活が難しくなる方も多いので、そうした方々を支える場になります。おかげさまでGHノーワンは入居が埋まりそうな状況で、新たなグループホームもつくってほしいという声が出てきているほどです。一方のSSノーワンは、就労継続支援B型として、利用者様が自分のペースで働ける環境を整えています。折れたバットを加工した靴べらの製作や、野球用品のシール貼り・袋詰め、ハーネスの組み立てなど、一人ひとりに合った作業を行っています。
 
八木 折れたバットを再生して靴べらにする取り組みには、ものづくりの面白さが感じられますね。選手としても、自分の愛着のあるバットが別の用途で活用されるのは、とても嬉しいことだと思います。
 
大井 ありがたいご縁で、折れたバットは、元阪神タイガースの糸井嘉男さんが関わっている活動先と当事業所が連携したことで、ご提供いただいているんですよ。バットをただ廃棄するのではなく、新たな製品として再利用する工程に関わることで、利用者様も達成感を感じられます。そのほか、洗車や農作業など、作業の幅を広げているところです。利用者様には一人ひとり、さまざまな個性があります。室内で落ち着いて作業したい方もいれば、体を動かしたい方もいる。だからこそ、その方に合う役割を見つけていくことが大切なんです。
 
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八木 利用者さん一人ひとりの個性に合わせた支援を行ううえで、スタッフの間で大切にしていることはありますか。
 
大井 利用者様ファーストの意識を共有することです。そして、「こうでなければいけない」と一つの型にはめないことを大事にしています。スタッフにも個性があっていいし、利用者様への関わり方も一つではない。ただし、スタッフ同士の情報共有だけは徹底しています。どのスタッフが、どの利用者様に、どんな声かけをしたら反応がよかったのか、その後、どんな変化があったのか。そうしたことを常に共有することで、利用者様全員に対して、よりよい支援が提供できるからです。そうした積み重ねの中で、利用者様が冗談を言ってくれるようになると、心を開いてくれたと感じられて本当に嬉しいですね。
 
八木 利用者さんが冗談を言ってくれるようになるというのは、それだけ心を開いてくれているということなんでしょうね。安心して過ごせている様子が伝わってきます。