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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

こども食堂から始まった 生きる力を育む支援
一般社団法人奈良こども支援センターEducare 理事長 乾真理

 
プロフィール 奈良県出身。医療や福祉、教育の分野に関わる活動を経て、奈良県大和郡山市にて(一社)奈良こども支援センターEducareを設立。こども食堂の運営を軸に、学習支援やプログラミング、アニメイラストの作成などの指導へと事業を発展させてきた。地域と専門家をつないで“本物に触れる教育”を実践しながら、自分らしく過ごすことのできる、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいる。
 
 
 
勉強やプログラミング、アニメイラストのレクチャーなど幅広い学習支援を行っている、一般社団法人奈良こども支援センターEducare(エデュケア)。こども食堂から始まった小さな活動は、多くのボランティアや企業の支えによって大きくなっていき、子どもの未来を切り拓く、学びの拠点へと進化している。現場で子どもたちと向き合い続けてきたからこそ生まれた理念と実践について、乾真理理事長と乾直樹事務局長に語ってもらった。
 
 
 

こども食堂から始まった挑戦

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 奈良県大和郡山市を拠点にさまざまな学習支援を行っている、一般社団法人奈良こども支援センターEducareさん。理事長の乾真理さんと、ご主人で事務局長、そして、京都大学の元特定教授である乾直樹さんのお二人にお話をうかがいます。まずは、活動の原点について教えてください。
 
乾(真) 私たちの出発点は、2018年にスタートした「特定非営利活動法人 せいじゅん たすけあい こども食堂」です。現在では、奈良県最大規模なんですよ。食事の提供を通して子どもたちと向き合う中で、それぞれが抱えている家庭環境や学習状況、将来への不安など、さまざまな現実に直面しました。
 
タージン 食の支援を行うことで、その先の課題も見えてきたわけですね。
 
乾(直) おっしゃる通りです。私は、大学では教育や社会課題をテーマに研究を重ね、子どもの成長を理論的に追い続けてきました。しかし現場に立ったとき、数字や論文では見えない一人ひとりの現実に向き合う必要性を目の当たりにしたのです。“お腹を満たす”だけではなく、そこから先の学びの機会も届けなければ、子どもたちの可能性は広がらない。そのことを、身に沁みて感じました。