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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

3代目が継ぐNC旋盤 日本を支える精密加工
山田工業所 代表 山田正高

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 ものづくりの町・東大阪市を拠点に、NC旋盤加工の分野で70年以上の歴史を刻んでこられた山田工業所さん。3代目を担う山田代表は、もともとは介護福祉の分野で働かれていたとうかがいました。まずは現在の道へ進まれた経緯から詳しくお聞かせいただけますか。
 
山田 昔からものづくりは好きだったものの、当時は介護分野の仕事に就いていたこともあり、将来的に家業を継ぐという意識は、それまで強く持っていませんでした。ただ、ある日、父から「現場を手伝ってほしい」と声をかけられまして。現場に入ってみて実際に自分の手で金属を削り、一つの形をつくり上げていく過程に触れ、ものづくりの奥深さにどんどん惹きつけられていったんです。
 
畑山 なるほど、現場の空気に触れたことが大きな転機になったというわけですね。現在はどのような業務をメインに手がけておられるのでしょうか?
 
山田 現在は旋盤加工を主軸としており、鉄の塊からおおまかな形状を削り出す「ブランク加工」という第一工程をメインに担っています。その後、二次加工、三次加工へと続いていく流れの起点となる、非常に重要な工程です。製品としては、印刷機械や重機、さらには造船用のエンジン部品に使われる歯車などが中心ですね。ただ削るだけでなく、その後の精密な加工工程を左右する“確かな土台づくり”を常に意識して取り組んでいます。
 
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畑山 普段目に触れる機会こそ少ないものの、まさに日本の精密機械を根底から支える要の仕事だと思います。だからこそ、第一工程で精度が狂うと、その後の仕上がりに大きな影響が出てしまうため、非常に神経を使う作業でもあるわけですね。
 
山田 おっしゃる通りです。最初がガタガタだと後がすべてずれてしまうため、高い精度を維持することにこだわっています。また、対応できる材質の幅広さも私たちならではだと考えています。鉄をメインに、アルミやステンレス、樹脂、真鍮まで、祖父や父の代から培ったノウハウを活かして柔軟に対応可能です。