インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
山田 昔からものづくりは好きだったものの、当時は介護分野の仕事に就いていたこともあり、将来的に家業を継ぐという意識は、それまで強く持っていませんでした。ただ、ある日、父から「現場を手伝ってほしい」と声をかけられまして。現場に入ってみて実際に自分の手で金属を削り、一つの形をつくり上げていく過程に触れ、ものづくりの奥深さにどんどん惹きつけられていったんです。
畑山 なるほど、現場の空気に触れたことが大きな転機になったというわけですね。現在はどのような業務をメインに手がけておられるのでしょうか?
山田 現在は旋盤加工を主軸としており、鉄の塊からおおまかな形状を削り出す「ブランク加工」という第一工程をメインに担っています。その後、二次加工、三次加工へと続いていく流れの起点となる、非常に重要な工程です。製品としては、印刷機械や重機、さらには造船用のエンジン部品に使われる歯車などが中心ですね。ただ削るだけでなく、その後の精密な加工工程を左右する“確かな土台づくり”を常に意識して取り組んでいます。

山田 おっしゃる通りです。最初がガタガタだと後がすべてずれてしまうため、高い精度を維持することにこだわっています。また、対応できる材質の幅広さも私たちならではだと考えています。鉄をメインに、アルミやステンレス、樹脂、真鍮まで、祖父や父の代から培ったノウハウを活かして柔軟に対応可能です。
