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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

食品衛生の重要性を伝え 食の安全を支える専門家
MOTTO!食品衛生 薬学博士/武庫川女子大学 名誉教授 松浦壽喜

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン MOTTO(モット)!食品衛生さんは食中毒予防対策の支援や、健康食品の企画・研究・開発支援などを手がけているそうですね。薬学博士で武庫川女子大学の名誉教授でもある、松浦壽喜(まつうら としき)代表のこれまでの歩みから教えてください。
 
松浦 私のキャリアは大手製薬会社の研究開発部からスタートしました。8年ほど点滴の開発に携わった後、お世話になっていた教授の知人の方に誘われ、武庫川女子大学で働くことになりましてね。そちらで30年以上にわたり仕事をしていました。当時から、MOTTO!食品衛生のホームページをつくって、活動内容をPRしていたんです。それで、2025年3月に退職してからは、MOTTO!食品衛生の活動を事業として続けるために会社を立ち上げました。
 
タージン ユニークな屋号にはどういった由来があるのでしょう?
 
松浦 MOTTO!食品衛生の活動を始めた頃は、O157などの食中毒が多発していたんです。だから業者側も消費者側も、“もっともっと食品衛生に興味を持たないと危ない”そう強く感じ、MOTTO!と名付けたんですよ。
 
タージン “安全な食”に関する知識をシェアするための注意喚起の思いが込められているんですね。事業内容は多岐にわたる印象です。メインはどちらになるんでしょうか。
 
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松浦 健康食品を開発している企業への支援です。サプリメント市場は年々大きくなっていますが、実際には効果があまりない製品もあって、安全面への配慮が行き届いていない会社もあります。ですから、有効かつ安全な製品づくりにつなげていただくためにノウハウを伝えていこうと考えています。大学で共同研究をしてくださっていた企業にも声をかけているところです。
 
タージン 心強い取り組みです! 共同開発された製品を拝見しました。血糖値の上昇を抑える「薬膳ケーキ」のほか、「ねぎのチカラ」など興味深いものばかりですね。
 
松浦 「ねぎのチカラ」は、ねぎの栄養を手軽に取れるパウダー化された栄養機能食品として開発しました。企画から商品化までは2年ほどかかりましたね。製品によっては、さらに時間を要するものもあります。