タージン　グループホームやショートステイを運営するうえで、どんなことを大事にされていますか。
 
三原　「施設ではなく我が家のように」、そんな感覚で過ごせる場所であることを、スタッフと共有しています。とは言っても、常にここにいる必要はなく、帰りたいときはいつでも、ご自宅に帰っていただけます。誰でも、我が家に帰宅するのに許可は必要ないですよね？　だからこそ、利用者様も自分のタイミングで帰宅できるのは当然のこと。ご家族と過ごす時間も大切にしてほしいですね。
 
タージン　枠や制限を設け過ぎると、日常生活からは遠ざかってしまいますものね。
 
三原　そうですよね。ですから、電車に乗る練習をしたり買い物に出かけたりと、日常生活と同じような時間をのびのびと過ごしていただくことを大事にしています。ありがたいことに、利用者様の中で退所された方はいませんし、スタッフも退職者はゼロなんです。
 
タージン　「我が家のように」という思いが、日々の活動を通じてみんなに伝わっているんでしょうね。スタッフが安心して働ける環境だからこそ、利用者さんも安心して過ごせるのだと思います。
 
三原　利用者様にそう感じていただけているのなら、本当に嬉しいですね。私は利用者様への支援を通じて、一人ひとりが自分らしさを発揮して日々を過ごしてもらいたいと思っています。ですから、利用者様たちのそうした姿が見えてきた瞬間が、一番嬉しいです。できなかったことができるようになる姿を見守れるのが、この仕事の醍醐味だと思います。
 
タージン　お話をうかがってきて、これからもクオーレさんを利用したいと考える方々はどんどん増えていくだろうと思いました。