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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がい者を温かく見守り 自分らしい暮らしを支援
株式会社cuore/グループホーム クオーレ 代表取締役 三原晶太

 
プロフィール 大阪府出身。障がい福祉事業を営む母親のもと、支援が必要な人たちと触れ合いながら育つ。さまざまな仕事を経て障がい福祉の現場に戻り、重度障がい者の支援に携わる。その後、施設運営会社の撤退を機に、利用者とスタッフを守るために独立を決意。(株)cuoreを立ち上げ、グループホーム クオーレを開設した。専属の調理師による食事提供など、利用者が自分らしく暮らせるための環境づくりに注力している。
 
 
 
重度の障がいがある方々が地域とつながり、安心して日々を過ごせる――そんな場所をつくるべくグループホーム クオーレを立ち上げた、株式会社cuore(クオーレ)の三原晶太代表取締役。幼い頃から障がい福祉の世界に触れてきた経験と、「住む場所を失った入居者様の生活を守りたい」という思いで、グループホーム・ショートステイ施設運営事業に取り組んでいる。「我が家のような」場所をつくり、温かい支援を続ける三原社長の事業への思いに迫った。
 
 
 

幼少期から福祉の現場に触れて育つ

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 株式会社cuoreが運営する大阪市生野区のグループホーム クオーレさん。廊下の幅が広いですし、全体的にゆったりとした空間で、良い意味で贅沢なつくりですね。三原社長は、幼い頃から障がい福祉の現場に触れてこられたと聞いています。
 
三原 はい。母が福祉事業を手がけていたので、重度の障がいがある同年代の子が、よく家に泊まりに来ていました。一緒に遊んだりプールに行ったりと、当たり前のように交流していたので、「支援している」という意識は少しもありませんでした。
 
タージン 福祉を特別な仕事としてではなく、人としての自然な関わりとして受け取っておられたのですね。そのご経験は、この施設の温かい雰囲気に直結している気がします。
 
三原 ありがとうございます。私も、子どもの頃の経験が大きく影響していると感じています。社会人になってからはサッカー関係の仕事に就いたのですが、回り回って福祉の現場に戻ってきました。
 
タージン ご縁に導かれ、福祉の世界に舞い戻ってこられたわけだ。人生の巡り合わせのような、必然的な流れだったのかもしれませんね。