インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
河田 私は大学を卒業後、自動車部品製造の大手企業を皮切りに、生命保険会社、さらにはアメリカ資本の部品会社と所属を変えながら、20年ほど会社勤めをしてきました。その後、妻が民泊運営事業を立ち上げ、日本におけるインバウンド向けビジネスとして勢いを感じたので自分も何か手伝えないかと思っていたところ、清掃スタッフの不足に目がとまったんです。
狩野 民泊の施設をきれいに整える人員が足りないことに気付いたと。そもそも、なぜそんな事態になったのでしょう?
河田 一番はコロナ禍の影響です。インバウンドの拡大を追い風に急成長していた民泊事業が、突然のパンデミックで勢いが止まってしまった。働いていた清掃員の方たちも仕事がなくなり、職を離れていきました。その結果、コロナ禍が落ち着いて再び需要が盛り返してきても、担い手を確保できない状態になってしまったんです。
狩野 なるほど。そのピンチを、チャンスと捉えたわけですね!
河田 そうですね(笑)。商機の予感と妻を助けたい気持ちが相まって、挑戦しようと思い立ちました。

河田 2025年1月に始動し、9月に法人化しました。まずは妻が運営していた1軒のうちの1部屋から始まり、「うちもお願いしたい」というお声を次々にいただき、現在は7施設、計17部屋をお任せいただいています。主なサービス内容は、宿泊者の方がチェックアウトした後の清掃とベッドメーキングです。
狩野 1年足らずでそれだけ顧客を開拓できれば、視界良好ですね。特にこだわりを持って取り組んでいることがあれば教えてください。