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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

400字の物語が育てる
心に根付く自己肯定感

 

より良い教育現場を育てるワークショップ

 
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亀山 素晴らしいです。このワークショップのカリキュラムは、武田代表が教育現場で実践を重ねながらつくり上げたことがよくわかります。
 
武田 ありがとうございます。今のカリキュラムは子どもの発達段階に合わせて調整していまして。低学年では他者と関わる心地良さを学び、中学年では自分の思いを言葉にし、受け入れられる喜びを知る。高学年から高校生にかけては、グループで寸劇をつくり上げながら意見を交わし、折り合いをつける力を育みます。ちなみに1学期に1回、どの学校でも継続できる分量にしているので、先生方にも取り入れやすいと思います。
 
亀山 多くの学校で取り入れてほしいです。私自身の学生時代を振り返っても、文化祭などで既成の作品を演じる機会はあったものの、自分で創作したものを演じる経験はありませんでした。その、自分自身が物語をつくることにこそ、このワークショップの大きな特長があると思いましたよ。
 
武田 まさにそこです。自分の創作物を受け入れられ、肯定的な価値付けを受ける体験が自己肯定感につながる重要なポイントなんですよ。
 
亀山 私も子どもたちを指導する際には、否定せずに受け止めるようにしているんです。最初から否定するのではなく、一回受け入れてからアドバイスすることで、子どもの成長にもつながると思います。
 
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武田 私もそう思います。この活動は先生方にも良い影響を与えていまして。アンケートを取ってみると、「先生は、自分たちの意見や考えを大切にしてくれている」と答える子どもが増えました。通常の授業では、子どもの心の変化に気付いても、それをタイムリーに受け止める時間が取れません。でも、このワークの時間があることで、先生と児童・生徒の信頼関係も深まるんです。
 
亀山 先生と子どもたちとの良い関係づくりにもなりますね。今後の目標もお聞かせください。
 
武田 今後は、友だちづくりのスキルを学ぶ教室を構えたいと考えています。例えば、不登校傾向や集団になじみにくい子どもたちも「ここで変われる、成長できる」と感じられる場所にしたいんです。そして将来的には、子どもたちが見つけたそれぞれの場所で「ここで変わるんだ」と自信を持ってもらえるよう、背中を押せる存在でありたいと思っています。
 
亀山 演劇という“一人ではできない表現”を通じて心を育てるという発想は、チームスポーツにも通じる考えですね。子どもたちだけでなく、先生方の支えにもなる素晴らしい活動だと思います。大阪府だけでなく、全国の学校にもこの取り組みが広がっていくよう頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私自身が心からやりたいと思う活動によって、少しでも世の中の役に立てることですね。そう思いながら取り組むのが、私にとっての仕事の楽しみにつながっています。
(武田正道)
 
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■ 事業内容 ロールプレイング/ワークショップ/研修会指導講師/講演/指導助言/メンタリング
■ 設立 2025年4月
■ 従業員数 2名
■ 主な取引先と実践現場 株式会社モジラフ/小中学校(出前授業・教職員研修)/高等学校(出前授業・授業づくり支援)
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