インタビュアー 荻原次晴 (スポーツキャスター)
羽鳥 2001年に勤めていた会社を辞めて便利屋のフランチャイズを始め、11年ほど経験を積みました。その後、より専門的な仕事をしたくてかいてきの木を立ち上げたんです。今年2025年で11年目となりました。
荻原 なぜ、フランチャイズから独立されたのでしょう?
羽鳥 サービスの“質”を大事にしたいと考えたからです。フランチャイズ時代、安ければ良いというお客様に多く出会う一方、きっちり仕事をしてほしいというお声も頂戴しました。その後者のニーズに応えたいと思うようになり、立ち上げたのがかいてきの木です。社名には、地域に根差す樹木のように“快適”を皆様にお届けしたい、との思いを込めています。従来の便利屋というより、専門性の高い技能によって確かなサービスを提供する“快適屋”というスタイルです。
荻原 快適屋さんですか、新しいですね! 一般的な便利屋さんとは異なる部分、すなわちかいてきの木さんならではのサービスの特色を知りたいです。

荻原 空き家は、社会問題にもなっていますよね。
羽鳥 はい。長野市内に空き家を所有して県外に住まわれている方や、共働きで忙しくて実家のことに手が回らない方が増えています。一般的な不動産の空き家管理は、土地活用に勇み足になりがちです。しかし私が感じるリアルな声は、「実家をどうしていくのか判断できるまで現状維持をお願いしたい」というもの。そこをサポートするために、私たちは、帰省できる場所を守るというスタンスで空き家対策に取り組んでいます。