
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
大宮司 はい、創業が10年くらい前で、それ以前の私は電気通信工事の会社に勤めていました。しかし、自分の成果に見合う報酬を得られないことに不満が募り、退職しまして。働いた分だけ報酬を得られる仕事を探した結果、未経験ながら清掃業で独立しようと思ったんです。
狩野 大宮司代表は大阪商業大学堺高等学校の野球部出身だそうですね。自分の実力を正当に評価してほしいと考えるのも、厳しい練習で根性を鍛えられた経験と無関係ではないと思います。
大宮司 確かに、二十数年前の大商大堺は府内でもトップレベルの厳しさでしたから、それに耐えたことが、その後の自分を支えている気がします。
狩野 それにしても、清掃という前職とまったく畑違いの仕事にチャレンジされたんですよね。それが10年の間に、メインである建物の定期清掃から、外装や給排水設備のメンテナンス、さらには電気・通信設備の敷設、電波障害設備の移設と、範囲がぐんぐん広がっていることに驚かされます。お一人で始めたとはとても思えないですよ。

狩野 すごい行動力です! それで、仕事は取れたのでしょうか。
大宮司 仕事をくださる方もいました。でも、さすがにそれだけで生活するのは無理でしたね。そこで一計を案じて、不動産会社などに自分を売り込み、ハウスクリーニングの仕事を回してもらったのが次へのステップとなりました。