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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

楽しく過ごす時間も提供

 

楽しい時間を送ってもらうための店づくり

 
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矢部 寺嶋店主がお店を運営するうえで大切にしていることは何ですか?
 
寺嶋 お客様に当店での時間を楽しんでいただくことです。その環境づくりを何より大切にしていますね。
 
矢部 料理の味や価格ではなく、「時間を楽しんでもらいたい」。そこを最優先にしている思いについて、もう少し詳しく聞かせてください。
 
寺嶋 例えば居酒屋だと、会社の上司や取引先との会合でも使いますが、そういうシチュエーションに焼き肉店は不向きだと思うんです。それよりも気心の知れた友人同士やカップルといった気兼ねなく楽しみたい方々の集いの場が焼肉店なのだというのが私の持論なんです。ですから、個人のお客様も含めてご来店いただいたみなさんに楽しい時間を過ごしていただくことを、何よりも大事にしたいと思っているんですよ。
 
矢部 言われてみると確かに、私も焼肉店は関係の深い人としか行く機会がないような気がします。焼肉店は大衆向けから高級店まで多様化していますが、その共通点は、お肉を焼きながら和気あいあいと会話を楽しめるというスタイルかもしれませんね。これまで何となくお店を選んでいた気がするけど、焼肉が大好きな私にとって寺嶋店主のご意見が大きな気付きになりました!
 
寺嶋 私にとって、焼肉のおいしさとコスパの良さは当たり前に提供すべきことなんです。そのうえでお客様にはその場を楽しんでいただきたいので、スタッフへの人材教育も笑顔による接客を大事にしています。極端に言えば、これしかルールはない状況です(笑)。メニューの説明についてもお客様から聞かれた場合にお応えするようにして、店側からの積極的な説明は控えています。
 
矢部 それも珍しいと思いますよ! お客さんの中にはスタッフさんからメニューの説明を聞くよりも、お客さん同士で話を続けたい人もいると思いますので、ほどよい距離感で接客していただけることは大変ありがたい気遣いだと思います。
 
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寺嶋 そう感じていただけると嬉しいです。実は、以前修業していた焼肉店の店主が厨房で調理中に常に気をかけていたのは、厨房から見えないお客様が楽しそうにしているかどうかだったんです。普通はおいしそうに食べているかを気にかけてしまいますよね? でもそうではなく、その店主はいかにお客様に楽しんでもらえているかを大事にしていました。そうした姿勢が私の理想と同じだったので、自分の思いが間違いではなかったと確信し、今に至ります。
 
矢部 師匠とも呼べる方の姿勢から自信を得て、今のスタイルを貫いているわけですね。私は気に入った焼肉店が見つかると、親しい友人たちと何度もリピートします。お肉は元気の源ですし、会話を楽しめてテンションも上がる場所。それが私にとっての焼肉店。寺嶋店主がお店を人気店にできたのは、思いやりのある顧客目線でお店を運営してきたからこそだと感じました。今日は初めて聞くことも多く、飲食店の経営者としてとても勉強になりました。ますますのご活躍を期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様から「おいしかった」とご評価いただけた瞬間が一番嬉しいです。しかも、リピーターとして来店してくださると、本当に気に入っていただけたと確信できて、より嬉しいですね。
(寺嶋勇樹)
 
 :: 店舗概要 :: 
  ■ 店舗名 にく家 うましか
■ 所在地 〒910-0023 福井県福井市順化1-8-17 ダイナソービル1F FG号室
■ 事業内容 焼肉店の経営
■ 創業 平成30年6月
■ ホームページ https://nikuya-umashika-fukui.com/index.html
■ Instagram https://www.instagram.com/nikuya.umashika